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かくれ脱水コラム

コラム
更新日:1年前
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【保存版】熱中症・夏の脱水時の経口補水液の取り方

【保存版】熱中症・夏の脱水時の経口補水液の取り方

経口補水液は、脱水症へいち早く対処するためのもの。失った塩分などの電解質と水分を補うとともに、それをカラダに保持してくれる飲料です。経口補水液は、その効果を得るために簡単な摂り方のルールがあります。また、そのルールは、夏場の熱中症や大汗などの脱水状態のときと、冬から春先に多い下痢やおう吐を主因とした脱水症のときでは、少し違いがあります。下痢やおう吐のときは、少しずつゆっくり摂る*こと。夏の熱中症対策では、少しずつ、ゆっくり、をあまり意識する必要はありません。

教えて!「かくれ脱水」委員会の服部益治委員長が、軽度の熱中症や脱水状態での摂り方を分かりやすく伝えます。どれくらいを、どう摂るか。経口補水液をよりよく活用するために、これが夏場の経口補水液の摂り方、保存版です。ぜひお役立てください。

*かくれ脱水ジャーナルでも『ちびちびごっくん』と題して、冬の胃腸炎のときの摂り方を動画で解説しています。
https://www.youtube.com/watch?v=YkHJERTk9pU

服部益治

教えて!「かくれ脱水」委員会 委員長
兵庫医科大学小児科学教授 医学博士
服部益治(はっとりますじ )

日本小児科学会 (専門医)、日本小児保健協会(理事)、日本腎臓学会 (指導医・専門医)、兵庫県小児科医会 (理事)、日本夜尿症学会(常任理事)、日本小児科連絡協議会「自動車乗車中の子どもの安全推進合同委員会」(委員長)など。著書に、『腎・泌尿器疾患診療マニュアル(共著)』(日本医師会)、『腎臓病の食事指導ハンドブック(共著)』(南江堂)、『保健医療ソーシャルワーク実践(共著)』(中央法規出版)、『子どもの臨床検査-脱水(共著)』(診断と治療社)など

夏は早めに、冷やし過ぎずに「ゆっくり、こまめに」が基本、脱水状態によってはごくごくもOK

熱中症は「熱あたり」とも言い、体温上昇に関連する環境での健康トラブル(被害)です。そして、熱中症は脱水症(水分と共に塩分なども多く失う、いわば脱塩水症)なのです。

熱中症Ⅱ〜Ⅲ度の中等症から重症時は、医療機関(医院・病院)で点滴をおこないますが、点滴液は普通常温を使用します。しかし、体温が異常に上昇している時は冷たくした点滴液を使います。これは、冷たい点滴液を血液に入れて、冷たくなった血液が全身に回り体温を下げる効果を期待しておこなうことです。

一方、症状がでる以前や、軽いめまいや立ちくらみやこむら返りなどの熱中症Ⅰ度の軽症時は、点滴でなく、まず経口補水液(OS-1)を摂って対応します。このとき、飲みやすいように少し冷やすくらいはかまいませんが、点滴同様に冷やし過ぎると、胃を刺激する場合があります。実は胃腸の薬「消化薬」が使用されるのは、一年中で夏が最も多く、暑い環境はカラダ全体だけでなく、胃腸も夏バテになっていくと考えられます。胃腸は想像以上に敏感な臓器ですから、気遣ってほしいのです。コンビニで飲料水の常温コーナーがあるのは納得です。

経口補水液(日本救急医学会の熱中症診療ガイドライン2015ではOS-1など)の熱中症への対処時の摂り方は、まずは50~150mlをゆっくり飲んで、1~2分間して、さらに50~150mlをゆっくり飲む感じです。まだ飲めると感じたら、さらに50~150mlを繰り返す。胃腸炎での下痢やおう吐のときほど、少しずつ摂る必要はありません。ゆっくり自然な飲み方がコツですが、脱水状態によって、飲めるようなら、ごくごく飲んでもいいでしょう。

熱中症の三大初期症状、①頭の症状(頭痛・めまい・ふらつき)、②手足の症状(筋肉痛・つる)、③お腹の症状(吐き気、おう吐、腹痛)などの症状がでたときはもちろん、その前兆を何となく感じた段階で早めに飲みましょう。高温・多湿・無風の環境で、労作・運動の予定がある時は事前に経口補水液を飲んでおくのも予防対策としてありです。予防や早めの対応のために、作業や行動をする場所に経口補水液を常備しておくことをお勧めします。

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