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かくれ脱水コラム

コラム
更新日:2017/5/15
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脱水かも? エピソードでわかる高齢者の脱水 その原因と対策

脱水かも? エピソードでわかる高齢者の脱水 その原因と対策

夏の熱中症、冬の感染性胃腸炎や、風邪などからの発熱による体調不良、お風呂場での事故など、高齢者には、一年を通じて脱水が病気や事故の原因のひとつとなるリスクがあります。高齢者の身体は、加齢とともに変化し、正常な状態でも、少しの変化で脱水症状が現れる可能性を秘めていますし、症状がでると、あっという間に重篤になる危険もはらんでいるのです。普段から脱水への予防に務めると共に、早い段階で脱水からくる身体の変化に対処するのが大切ですが、当事者は脱水に気づきにくいことも事実。

訪問看護、居宅介護支援、訪問介護事業などを通じて、長く高齢者の脱水による体調の変化を身近に見てきた、教えて!「かくれ脱水」委員会の秋山正子委員が、自身の経験から、多くの高齢者の方が、自分に当てはめることができる脱水エピソードをピックアップ。そのときの適切な対策を加えてまとめました。ときどき見直して、ご自身やそのご家族に活用していただきたいと思います。「あれっ、ちょっとヘン、脱水かも?」そう思ったときが脱水への対処のときです。

秋山正子

株式会社 ケアーズ 代表取締役 白十字訪問看護ステーション
統括所長 「暮らしの保健室」室長 マギーズ東京センター長
秋山正子(あきやま まさこ)

東京都新宿区を中心に訪問看護、居宅介護支援、訪問介護事業を展開。2011年7月65歳以上が46%を占める新宿区内の「戸山ハイツ(約5800人在住)」の空き店舗に開設した「暮らしの保健室」では「学校の保健室のように、気軽に立ち寄れる空間」で“相談する主体性”を見守り、寄り添う活動を続けている。「NPO法人白十字在宅ボランティアの会」理事長、「30年後の医療の姿を考える会」会長、厚生労働省「チーム医療の推進に関する検討会」委員、新宿区介護サービス事業者協議会副会長、地域看護業務連絡会委員ほか。著書に、『在宅ケアの不思議な力』(医学書院)、『在宅ケアのつながる力』(医学書院)、『家で死ぬこと、考えたことありますか?』(保健同人社)ほか

エピソード1

夏の初めに、こんなことがありました。

「暮らしの保健室」によくいらっしゃる方で、一人暮らしの高齢の女性なのですが、
夏の初め頃の暑い日に、いつもよりお話されていることが混乱していました。
本人は元気に話しているつもりのようなのですが、
おかしいな、と思い涼しいところで経口補水液を摂らせてあげると
いきなり話がしっかりしてきたんです。

episode.1
エピソード2

無意識にぼりぼり肌を掻く。困っているという話を聞きました。

歳をとってくると、あそこがかゆい、ここがかゆいと、腕や背中にかゆみを感じる人が多いですね。
「暮らしの保健室」にも、よくそんな相談に見えられます。
掻痒症(そうようしょう)のようなかゆみも、身体の水分不足が原因になっていることがあります。

episode.2
エピソード3

眠っているときに足がつって不安。という相談がありました。

眠っているときに、特に朝方ですがふくらはぎがつってしまい、
困っているという相談があります。不安になって、眠れなくなる人もいるようです。
相談者には、寝る前に経口補水液を150mlほど摂ってもらったら、改善しました。

episode.3
エピソード4

夏場、クーラーを嫌がったり、
一人だけ長袖をきている高齢者を見かけます。

「高齢者は身体の体温調整機構が衰えてきています。そして、汗をかきにくい身体になっています。
汗は体温調節のために大きな役割を果たしているのですが、汗をかかない人は、
暑さを感じないで、知らないうちに脱水になってしまう人です。
だから、できるだけ汗をかくよう身体を刺激しておくこと。ただし、汗をかいたら、
そのぶん水分や電解質を補いましょう。元気であるための習慣にしていくといいですね。

episode.4
エピソード5

友人がお風呂でなくなって以来、お風呂に入るのが怖いという
一人暮らしのお年寄りがいらっしゃいました。

心筋梗塞や脳卒中などと並んで、高齢者ではお風呂での事故も多いんです。
ヒートショックという現象ですね。

episode.5
エピソード6

下痢やおう吐のとき、気分が悪くて
水分が摂れないという人がいました。

下痢やおう吐は、脱水を引き起こします。
身体の水分とともに塩分やカリウムなどの電解質を排出しているのです。
ご相談された方は、咽せて飲めないということだったのですが、高齢になるとモノを飲み込む力
「嚥下機能」が低下してしまうので、体調を崩すと水分を摂れなくなる方が多いのです。

episode.6

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