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かくれ脱水JOURNAL

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    「カサ、ネバ、ダル、フラ」 経口補水液、
    早期活用法

    冬の環境が、実は「冬のかくれ脱水」を生み出しています。 ウイルス疾患からくる下痢やおう吐による冬脱水は、 その弱ったカラダに生じやすいのです。 「カサ、ネバ、ダル、フラ」は、教えて!「かくれ脱水」委員会の 服部委員長が作った、自覚出来る冬脱水の症状の目安。 冬脱水を予防し、症状の進行を止めるための基準です。 監修:兵庫医科大学小児科学教授 医学博士 服部益治

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    普段の生活の中で、自分の目安を知って経口補水液を上手に使いましょう

    高齢の方や小児だけでなく、ウイルスからくる「冬脱水」は、誰にでも起こります。しかもウイルスからくる下痢は、腸の分泌液を大量に消失するもの。カラダに必要な栄養を最終的に吸収する重要な器官である腸の異常は、さまざまな病気の要因ともなり、より早い対策がもとめられます。実際に、下痢やおう吐は発生した時点で病気であり、すでに脱水のカラダには補水しなければいけないということを覚えておきましょう。

    以下は、冬に経口補水液を摂る場合の、普段の生活の中での目安となるもの。カラダの声を聞くための手引きとして活用してください。カラダのサインは「カサ」「ネバ」「ダル」「フラ」です。

    ・「カサ」は、手先などの皮膚がカサカサすること

    「カサ」は、手先などの皮膚がカサカサすること空気乾燥を意識する段階で、スポーツドリンクやイオン飲料などで、水分と電解質を摂る必要があるサインです。

    ・「ネバ」は、身体の乾燥サイン

    脱水の始まりです。症状として、口の中が粘る。食物が飲み込みにくい=水分不足状態が起こっています。この段階では、発熱がある場合もあり、おう吐や下痢が発生していなくとも、経口補水液を少量ずつ口に含むことをお勧めします。

    ・「ダル」は、やる気や活気の低下

    脱水症の初期から現れる症状です。下痢やおう吐でダルさを感じている場合、カラダは水分を欲しがりますが、水分だけでは、体液中の電解質濃度が下がってしまいます。経口補水液での失った体液の補水が必要な段階です。

    ・「フラ」は、めまいや立ちくらみ、フラッとする状態

    熱中症でも重症度のⅠ度に「フラッとする」感じがありました。「冬脱水」でこのサインが出たときは、脱水症がかなり進行している状態です。ほっておくと脳症状=血圧低下や、水分だけを摂ると体液中の電解質濃度が下がってしまいます。すぐに経口補水液を摂取し、改善しない場合は医師の判断を仰いでください。

    *乾燥からくるもう一つの冬脱水については、かくれ脱水JOURNAL内右カラム「ジンワリ乾燥からくる脱水にも注意しよう!」をご参照ください。

    教えて!「かくれ脱水」委員会 委員長 兵庫医科大学小児科学教授 医学博士

    服部益治(はっとり・ますじ)

    日本小児科学会 (専門医)、日本小児保健協会(理事)、日本腎臓学会 (指導医・専門医)、兵庫県小児科医会 (理事)、日本夜尿症学会(常任理事)、日本小児科連絡協議会「自動車乗車中の子どもの安全推進合同委員会」(委員長)など。著書に、『腎・泌尿器疾患診療マニュアル(共著)』(日本医師会)、『腎臓病の食事指導ハンドブック(共著)』(南江堂)、『保健医療ソーシャルワーク実践(共著)』(中央法規出版)、『子どもの臨床検査-脱水(共著)』(診断と治療社)など

    更新日:2013/11/05

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