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    冬に多いウイルス感染性の胃腸炎。下痢・おう吐に大切なのは脱水対策

    お腹にくる風邪といわれるノロやロタウイルスからくるウイルス性胃腸炎は、 感染すると下痢やおう吐を引き起こし、急激に大量の体液を消失させ 脱水につながります。 教えて!「かくれ脱水」委員会では、このようなウイルスからくる 下痢・おう吐などによる脱水を「冬脱水」と呼んでいます。 冬脱水は、水分と共に多くの電解質が一挙に失われるのが特徴。 冬の悪役ウイルスがひきおこす脱水を理解し、対策へつなげましょう。

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    冬に多いウイルス感染性の胃腸炎。下痢・おう吐に大切なのは脱水対策

    ウイルス性胃腸炎でのおう吐や下痢、失っているのは体液です

    「お腹にくる風邪」ともいわれ、感染性胃腸炎を引きおこす冬のウイルスの代表が、ノロウイルスとロタウイルスです。発症すると激しい下痢やおう吐の症状がでます。下痢やおう吐は、カラダの防衛作用ですが、ウイルスを体外に排出するだけでなく、カラダの機能維持に大切な体液を体外に一挙に大量に排出している状態でもあります。これを放置していると、体液を失った状態である脱水が進行し、疾患からの回復が遅れるだけでなく、手足のしびれや頭痛といった脱水症の症状があらわれ、深刻な病気につながることもあります。特に脱水弱者である子どもや高齢者は、下痢・おう吐に際しては脱水症の危険性をしっかりと認識し、罹患した場合の正しい水分補給方法を知っておくことが大切です。

    一般に成人の体液は、汗や呼気などから1,000ml、尿や便から1,500mlが毎日失われ、食べ物や飲料から同じ量を摂取して出納バランスをとっています。下痢はカラダに必要ない老廃物と共に、消化液(体液)を大量にカラダの外へ排出している状態だと考えてください。体液は、水分と電解質(ナトリウムやカリウムなどのイオン類)とタンパク質などで構成されています。カラダの水分を保つ機能が未完成な幼児では体液は体重の70%を占め、成人では60%、高齢者になると50%程度になって、カラダのさまざまな機能を維持する役割を持っています。下痢では、それが大量に体外へ放出されているのです。体液が不足する状態が「脱水」ですから、ウイルスによって下痢やおう吐をすることは、その時点で「脱水」を疑い、脱水対策をはじめるべきです。

    カラダにある消化管の管腔内には、1日に約9ℓもの水が入るが、食物や飲み水からは1.5〜2ℓに過ぎず、残りは消化液に由来する。しかも、消化管はその98%近くを吸収し、そのうち約85%は小腸で、残りは大腸で吸収される

    出典:M.H.Montros.S.J. Kee1y, K.E.Barrett’ Electorolyte 5ecretion and Absorption : Small Intestine and Colon’ T.Yamada , D.H.Alpes,LLain, C.Owyang D.W.Powell, (eds) :“Textbook of Gastroenterology Vol.1″ Lippincott Wiliams & Wilkins, p.321,1999

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    下痢・おう吐による脱水は塩分欠乏型脱水。失われる電解質、ナトリウムとカリウムを補給する事が大切です。

    更新日:2012/11/11

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