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    冬の感染症最新事情と、家庭でできる予防と対策

    近年、冬の最大の心配事とも言えるノロウイルスや、インフルエンザによる感染症。こうした冬に気になるウイルスの実態をより詳しく知って、日々の暮らしの中で、いっそう予防と対策を実践していただくことを目的に、服部益治委員長が、感染症研究の専門家、矢野一好先生にインタビュー。ノロウイルスを中心としたウイルスの実態や研究の現状、専門家が推奨する最新の予防や対策についてのすぐに役立つ情報について語り合いました。※本コラムは2014年掲載のものです。 監修:兵庫医科大学小児科学教授 医学博士 服部益治
    お相手:特定非営利活動法人バイオメディカル サイエンス研究会 常任理事・首都大学東京 客員教授 保健学博士 矢野一好

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    冬の感染症最新事情と、家庭でできる予防と対策

    Q1:ノロウイルスの起源について教えてください

    お忙しいところを、お時間をいただき有り難うございます。冬の感染性胃腸炎を引き起こすウイルスの主役はノロウイルス。ノロウイルスの発見は、米国のノーウォークの街といわれていますが、それまでこのウイルスはどこにいたのでしょうか? 具体的に教えていただけますか。

    A1:1972年の新発見ですが、もっと以前からあった可能性は否定できません

    ノロウイルス発見のルーツは、1968年の冬にアメリカオハイオ州のノーウォークにある小学校で原因不明の胃腸炎の流行があったことに始まります。この原因は、電子顕微鏡による観察によって、これまでに見つかっていなかった新しいウイルスであることがわかりました。ウイルスの名前は、1972年になって地名にちなんで「ノーウォークウイルス」と名付けられました。今の名称であります「ノロウイルス」という名称は、2002年の国際分類委員会で決定された世界共通の呼び名です。

    さて、ノロウイルスは、いつからヒトの世界に侵入していたのでしょうか。学術的な確証はありませんが、私は、かなり古くからヒトの世界に侵入していたものと考えています。その理由は、1970年頃の不思議な現象として、「カキを食べると下痢をする」とか、「今年のカゼはお腹に来る」などと言われていました。そして、この時点の食中毒事例では、原因物質不明の事例が、食中毒事例の約半分ありました。今になって思えば、これらの現象の原因は「ノロウイルス」であった可能性が否定できません。

    なお、ノロウイルスは、現在のところ「ヒトにしか感染しない」と言われていますので、仮に、動物がこのウイルスのルーツを持っていたとしても、ヒトに感染するように変異するのにかなりな時間を要したと考えます。そんなわけで、ノロウイルスのルーツがどこであったかは不明なのです。

    Q2:ノロウイルスの現状と今後のこと。

    更新日:2014/01/23

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