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かくれ脱水JOURNAL

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    日本の夏は脱水症を起こしやすい環境。その4つの理由とは?

    熱中症に対する意識が高まるにつれて、 これまであまり意識されてこなかった「脱水」についても重要視されるようになりました。 加えて脱水症を起こしやすくする4つの大きな変化にも注目が集まっています。

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    脱水症を起こしやすくする変化①ヒートアイランド現象と地球温暖化

    最近メディアなどでも脱水症が話題にのぼる機会が徐々に増えてきました。その背景にはいくつかの要因があると推察されます。

    まず挙げられるのは、地球温暖化とヒートアイランド現象です。

    外気温が上がると汗で体液が失われやすくなり、脱水症のリスクが上がります。二酸化炭素などの温室効果ガスによる地球温暖化の進展は、脱水症のリスクを上げる要因になります。

    さらに放熱性に優れた土が露出している部分が少なく、コンクリートなどで熱がこもりやすい都市部では、暑い季節に周辺よりも気温が上がるヒートアイランド現象が起こります。これも都市部における脱水症の危険度を上げるのです。わたしたちは脱水症になりやすい環境に生活しているのかもしれません。

    脱水症を起こしやすくする変化②環境変化への鈍化(屋内の良好な環境への適応)

    エアコンなどによる屋内の良好な環境へのカラダの慣れも、脱水症のリスクになります。

    気温と湿度が高いと汗で体液を失いますが、かといって1年中高温多湿の環境で暮らしている熱帯地方の人びとが脱水症にかかりやすいわけではありません。熱帯地方の人びとは高温多湿の環境に慣れているため、その環境に適した体質と習慣を整えているのです。

    一方、日本のように四季があると季節の変化が楽しめるというメリットもありますが、気温や湿度などの環境が変化するため、暑い環境に適した体質と習慣を整えることが難しいというデメリットもあります。

    そのうえエアコンの普及により、季節を問わず屋内の環境を良好に保てるようになると、カラダが快適な環境に慣れてしまい、脱水症を起こしやすい高温多湿の環境に対応しにくくなる恐れがあります。

    脱水症を起こしやすくする変化③社会の高齢者化

    日本では人口のおよそ23%が65歳以上の高齢者です。高齢者が人口に占める割合は年々増えていますが、それも脱水症が増える一因になっています。

    高齢者は加齢とともに50%程度まで体液の量が減少していきます。そのうえ体液の供給が少なく、体液の維持が困難という傾向があります。

    体液の供給が少ないのは、食が細くなって食事量が減り、水分や電解質の摂取も減るから。体液の維持が困難なのは、腎機能や自律神経の働きが低下しているためです。また、防衛体力が低下して体調を崩しやすく、下痢や嘔吐などによる体液の喪失の機会も増えます。カラダに入る体液が少なく、維持が難しくカラダから出る体液が多くなると、どうしても脱水症に罹りやすくなります。

    脱水症を起こしやすくする変化④節電問題

    最後に挙げたいのは、環境問題やエネルギー問題を背景とした近頃の節電意識の高まりです。

    節電をするのは良いことですが、暑い季節に節電のためにエアコンの設定温度を上げてしまうと、室温が高くなり、体温が上昇します。体温を下げるために発汗が促されると体液が減り、脱水症に罹りやすくなります。とくにリスクの高い高齢者や子どもがいる家庭では、暑い季節は適切にエアコンを使って脱水症を防ぐことが大切です。

    更新日:2012/06/24

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