私たちは、深刻な脱水状態を防ぐことで熱中症で搬送される人をゼロにしたい。

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かくれ脱水JOURNAL

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    高齢者の熱中症対策は 早めの脱水対処と部屋の遮熱処理

    加齢とともに体液が減少し、水分や塩分の摂取に重要な食事量も低下しがちな高齢者は、発汗による体温調節機構が十分機能せず、脱水症を起こしやすくなっています。日常生活の中で、自分や家族でできる幾つかのことを実践しましょう。
    早めの脱水への対処と、高齢者が脱水症を起こしやすい環境をできるだけ改善すること。それだけで、熱中症を予防するだけでなく、大きなケガを未然に防いだり、寝たきりの要介護状態になることを防いだりすることにもつながります。
    いつまでも元気でいるために。できることを、いま。 監修:株式会社 ケアーズ 代表取締役 白十字訪問看護ステーション統括所長  「暮らしの保健室」室長  秋山正子

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    高齢者の熱中症対策 3つのポイント

    ポイント① 食事が細くなっていることを自覚しましょう

    秋山委員は「暮らしの保健室」にやってくる方々を観察していると、エアコンを入れるのをガマンしない、水分はちゃんと摂っている、など、夏の脱水対策をしている人でも、痩せが目立つといいます。元気なようで、少しずつ食事の量が減っているのです。そんな人に、かくれ脱水チェックシート*をやってもらうと、脱水状態であることが多いそうです。

    カラダの水分の貯蔵庫である筋肉量が減少している高齢者は、脱水症の軽い症状が現れ少しフラッとしたりするだけで、つまずいて転んだりするリスクがあります。運が悪ければ骨折や頭部を強打し、病院に搬送されることさえあります。高齢者である以上、珍しいことではありません。そしてこれが、サルコペニア(=加齢による筋肉の減少を認めて、自分の身体力低下を認めること)につながり、そのまま寝たきりの要介護状態へのきっかけとなってしまう。実際、転んで救急搬送された高齢者の多くが、血液検査をすると「電解質異常」つまり脱水状態であったこともわかっています。

    夏の間、ときおりかくれ脱水チェックシートでチェックし、面倒なら自分の手の甲をつまんで引っ張り、「富士山」**ができずに、すぐに戻るかどうかを確認してください。すでに脱水状態であるのではと感じたら、自分で食事が減っていることを自覚し、早めに経口補水液を適量摂ること。飲み方は、よく市販されている500mlのボトル1本を短い時間で飲み切ることは難しいので、ゆっくり300mlを30分程度で。脱水状態がその初期段階に於いて改善すれば、本来の食欲が戻り、食事からの水分や電解質の自然な摂取がおこなわれます。脱水の一歩目の処理を間違うことで要介護になるか、元気な日々を送れるかの分水嶺になることがあることも、覚えておきましょう。

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    経口補水液(ペットボトル・ゼリー)を上手に使いましょう

    更新日:2015/08/09

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