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    渡航中は脱水の危険がいっぱい。 自分で予防する知識と新習慣を!

    気をつけていても旅行にトラブルはつきもの。その原因のひとつが脱水による健康面のトラブルです。実は、海外へ渡航をすることは、脱水しやすい状態に身を置くということ。飛行機の機内は脱水環境といえる場所であり、旅先での行動や飲食が脱水リスクを高めていることがわかっています。渡航時は脱水になりやすいと理解し、移動する機内と、旅先において普段とは少し違う習慣を身につけること。渡航時の脱水リスクとその対策について、渡航医学の専門家である大越裕文先生に伺いました。 監修:大越裕文(おおこし ひろふみ) 医療法人社団 航仁会渡航医学センター 西新橋クリニック 理事

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    渡航中は脱水の危険がいっぱい。自分で予防する知識と新習慣を!

    飛行機の中は乾いている。旅の最初と最後に最大の脱水リスクが

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    渡航の脱水リスク

    (機内での脱水要因)

    • 飛行機内の乾燥
    • 飲酒
    • トイレ我慢

    (旅先での脱水要因)

    • 暑熱下での行動・スポーツ
    • 移動時のトイレ我慢
    • 旅行者下痢症
    • 飲用水の入手困難
    • 飲酒

    飛行機の中は乾いている。旅の最初と最後に最大の脱水リスクが

    そもそも、飛行機の中ではみんな軽い脱水状態?

    そもそも、高度1万メートルを飛ぶ飛行機の中は湿度が低く乾燥した脱水しやすい特殊な環境です。ほとんど湿気のない機外の空気をエンジンルームからとり込み圧縮して機内に入れているためですが、長時間のフライトになると機内の湿度が10〜20%まで低下してしまいます。

    フライト中の機内で自然な呼気などから失われる水分(不感蒸泄)を計測する実験として、大塚製薬が日本航空の協力のもと行った、アメリカ便のジャンボ機を借り切ってボランティア40名余の水分バランスを確認したものがあるのですが、それによるとだいたい1時間で体重1kgあたり2mL、体重50kgの人は1時間に100mLの水分が失われることが分かりました。これは非常に多い水分量。それに加えて長いフライトではトイレで大量の水分を出しているわけです。渡航の行き帰りに、そうした環境で何時間も過ごすということを理解しておきましょう。

    また、機内は低酸素です。富士山の5合目ぐらい。心臓は低酸素になると鼓動が早くなります。機内に居ながら、軽い運動をしたような状況になるわけです。いろんな病気と同じように高齢者、小児、妊婦、あとは慢性疾患、とくに血管系の合併症が多いような糖尿病などの方は、機内での脱水リスクが高いと思ってください。脱水状態を放置しておくと、静脈に血栓ができていわゆるエコノミークラス症候群や冠動脈の血流が悪くなり、狭心症、心筋梗塞などのリスクも高まります。

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    更新日:2017/07/22

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