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かくれ脱水JOURNAL

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    行楽シーズンを前に
    秋の登山を安全に楽しむための10ヶ条

    美しい紅葉を求めて、秋の山々の登山・トレッキングを楽しむ方々が増えています。でも、山は、そこに立ち入るだけで脱水しやすい環境であり、秋の登山ならではの危険も潜んでいます。かくれ脱水JOURNALでは、秋の登山やトレッキングを安全に楽しんでいただくために、山での環境リスクやその予防について、医療と救助の専門家による対談を企画しました。すぐに役立つ内容です。秋の登山を計画する前に、ぜひ一読ください。 監修:北海道大野記念病院 医学博士 国際山岳医 大城和恵
    お相手:北海道警察 山岳救助隊 救助対策室 西村和隆

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    秋の登山を安全に楽しむための10ヶ条

    秋の登山でのリスクとは?

    秋の登山・水分補給について

    ウェアや食事について

    秋の登山をより楽しむために

    秋の登山を安全に楽しむための10ヶ条

    • ① 普段からの筋力アップと、自分の体力に見合ったルート設定
    • ② 水分の確保(必要水分の携帯と水場の確認)
    • ③ 当日、登山前に500mlの水分補給(塩分の入ったもの)
    • ④ 朝、起きて1回、朝食後に1回のトイレが出発OKの証
    • ⑤ 30分ごとに200ml前後の水分摂取
    • ⑥ 昼食時間などを決めず、こまめな行動食を
    • ⑦ トイレタイムは平常のリズムで
    • ⑧ 日照時間を考えたヘッドライトや、ルート確認の地図など装備の携行
    • ⑨ 体温保護と汗対策を考えたウェアの着用
    • ⑩ 下山しても水分補給

    秋の登山でのリスクとは?

    秋の登山では、環境特性からくる注意点があるでしょうか?

    大城 秋といっても登山では、、汗をよくかきますし、高度が上がると、ハーハーと大きな呼吸になりやすいです。吐いた息からも水分が逃げますので、脱水になりやすいといえます。寒いと利尿作用も働き、山で活動することは季節に関わらず、脱水になりやすい環境。脱水状態になると、心筋梗塞など発症するリスクが高まりますので。注意が必要です。

    私たちが主に活動する北海道の山を例にすると、水場が限られた山が多いんです。手つかずの自然の山が多い北海道では、山小屋があっても水を売っているわけではありません。お金を持っていてもしょうがない。北海道に限らず、事前に登山予定の山のどこで水を手に入れられるか調べておかないと危険です。秋の山登りでは、日没時間が早くなるので、水の確保は時間に余裕を持って行いましょう。

    西村 山は、一回行ったときこうだったから次も大丈夫だということはありません。毎回、環境が違うということもある。例えば、秋の山ではありませんが、今年の7月に利尻島(北海道北西部の離島)の利尻山にパトロールに行ったときのこと。島ですし、普段、気温があまり上がることのない場所ですが、その日は快晴の日が2日続いた後で、25〜26℃まで気温が上がったんです。山頂で登山者に確認してみると、登山者の方の十数人は飲み水がない状態で頂上へ上がってきていました。よくよく聞いてみると、普段はそんなに気温が上がらないところですから、ペットボトル1本しか持って登っていないんですね。

    山に登る際は、もし、こうなったら、という最悪のケースも考えて準備をしていくというのも必要です。

    秋の山に特有の事故がありますか? また何が問題となるのでしょうか?

    更新日:2015/10/02

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