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「冬脱水」って何?

冬脱水
更新日:2016/8/26
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冬、活動を活発にするウイルスの代表はノロウイルス 下痢・おう吐・発熱 冬のウイルスの症状を知る

冬、活動を活発にするウイルスの代表はノロウイルス 下痢・おう吐・発熱 冬のウイルスの症状を知る

画像はインフルエンザウイルス

下痢やおう吐を伴う、お腹にくる風邪のウイルスのノロやロタ、 大量の発汗を伴うインフルエンザウイルス。 急激に大量の体液を消失させる冬のウイルス疾患は、 脱水状態をつくり、対策を怠ると、重篤化して生命にかかわることもあります。 冬のウイルスがひきおこす症状について、知っておいてください。

冬、活動を活発にするウイルスの代表はノロウイルス

冬に活発に活動するウイルスの代表が、ノロウイルスです。感染力が非常に強く、ごく少ない量のウイルスでも感染します。ノロウイルスは、一年を通して活動しますが、とくに11月から増加しはじめ、12月から翌年1月がピークとなるウイルス。多数の遺伝子型があるウイルスで、同じ人が何度も感染します。ウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を充分に加熱しないで食べる感染経路が有名ですが、実際には、以下のように特定原因が分からない感染経路があると考えられています。

ノロウイルスの感染経路

  1. ①感染者のウイルスが含まれている便やおう吐物から。
  2. ②調理などをする人が感染していて、その人が介在して汚染したものを食べる。
  3. ③汚染された貝類(とくに二枚貝)を、生あるいは十分に加熱しないで食べる。
  4. ④汚染された井戸水などを消毒せずに摂る。

冬に活動を活発にするウイルスの代表、ノロウイルスに注意潜伏期間は一般的には1~2日で、発症するとおう吐、腹痛、下痢、発熱を引き起こすことが特徴です。人によっては1日に10回以上の水様便が続き、大切な体液を奪い続けます。下痢やおう吐は、カラダの防衛作用ともいえますが、ウイルスを体外に排出するだけでなく、大切な体液を体外に一挙に大量に排出しているのです。ノロウイルスは、ほんの少量でも感染する厄介なウイルスです。乾燥に非常に強いうえ、アルコールや酸、高温への抵抗力が強いことも分かっています。冬の乾燥した室内では、乾いたウイルスが空気中に舞うことも考えられます。手や指からの感染だけでなく、家庭や職場のトイレでよく手を洗っても、床におう吐したものを処理したつもりでも、空気感染することがあるのです。ノロウイルスには有効な抗ウイルス薬はなく、予防には手洗いの徹底や感染者のおう吐物や便の適切な処理しかありません。発症した場合は1~2日症状が続いた後、回復します。本当に重要なのは、発症すれば必ず脱水状態を起こしますから、その事後の対策を怠らないこと。極端な脱水状態になった場合は、重篤な症状が現れる場合があります。免疫力の弱いお年寄りの方や、脱水状態が進行しやすい小児やお年寄りは、とくに脱水対策、後に述べる水分と電解質の補給に気を使ってください。

乳幼児の冬の胃腸炎ではロタウイルスが要注意

乳幼児の冬の胃腸炎ではロタウイルスが要注意冬期の後半の主役となるのがロタウイルスです。免疫のない生後6ヶ月~2歳までの間に感染するのがこのロタウイルスです。実際、毎年、冬期の重度のロタウイルス感染者数の3分の2がこの年齢以下となっています。ロタウイルスは一般に数回感染すると、ウイルスへの抵抗力がつくといわれています。したがって、多くの大人は感染しても軽い症状で済む場合が多いようです。
1~3日間の潜伏期間を経て発症し、激しいおう吐で始まり、発熱(半日から2日程度)と腹痛、そして白っぽい便を伴う激しい下痢となります。下痢は小児によっては5~7日ほども続き、脱水症状が進行すると生命に関わる場合もあり、入院することになります。唾液や便などから経口感染します。ウイルスは、1mlの下痢に100億個ものウイルスが含まれているといわれますが、ロタウイルスは10個以下のウイルスで感染するほど、感染力が強いウイルスです。冬に活動するウイルスですから乾燥にも強く、便中に 3週間以上排泄されることもあります。ロタウイルスにはワクチンも開発されています。乳児への接種を希望する場合は、かかりつけの小児科にご相談ください。

プール熱の原因のアデノウイルスで胃腸炎も

アデノウイルス3型、4型、7型などが引き起こすプール熱は、高温多湿を好むために、夏の感染症です。一方、冬のウイルスのうち、お腹にくる風邪を起こす3大悪役といわれているノロ、ロタ、そしてアデノですが、このアデノウイルスは40、41型です。嘔吐、下痢、微熱、腹痛などが見られ、ロタウイルスの胃腸炎と似ています。子供達に多く見られ、乳幼児で重症となることがあります。潜伏期は3~10日。患者あるいは無症状の感染者の便中ウイルスが口から入り感染しますが、気道炎と同様に患者や感染者の気道からの飛沫感染もあります。

毎年顔を変えるインフルエンザも「冬脱水」を起こします

毎年顔を変えるインフルエンザも「冬脱水」を起こします毎年、いろいろ少しだけ顔を変えて訪れるのがインフルエンザウイルスです。予防には、手洗いやうがいの徹底、マスクの着用などですが、規則正しい食生活と栄養を摂ることを心がけてください。インフルエンザに限らず、ウイルスから身を守ることのひとつは、乾燥しがちな冬の部屋の湿度をできるだけ40~50%程度に設定すること。この環境が、乾燥が得意なウイルスの活動を鈍くします。毎年猛威を振るう流行性感冒インフルエンザは、症状としては発熱、咳が主ですが、おう吐・下痢を伴う場合もあります。医者にかかることが第一ですが、水分と電解質をよく摂ることを心がけてください。

キーワード:乳幼児

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