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「冬脱水」の対策

冬脱水
更新日:2016/4/1
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小児のおう吐や下痢。冬脱水対策は、素早く補水

小児のおう吐や下痢。冬脱水対策は、素早く補水

小児のカラダは急な体液の消失にとても敏感です。 デリケートな小児のカラダを、冬脱水から守るために、 とくに下痢やおう吐について、どう軽度で抑えるか、 発生時の対策を知っておきましょう。

無くした量だけ補水するという発想です

小児のカラダは、カラダの調整機能が未発達で、水分や電解質からなる体液を失いやすくなっています。おう吐や下痢は、体内に侵入したウイルスを早く外に出そうとするカラダの防御本能ですから、ウイルスを排出すれば、下痢やおう吐は自然に治ります。経口補水療法は、失われた水分や電解質を素早くカラダに補給すると同時に、適量のブドウ糖などでその吸収を促すもの。下痢の都度少量ずつを摂取していくことで、脱水症状の進行を防ぎ、ウイルスからくる症状の改善につなげることができます。点滴のように注射をすることもありませんので、経口補水療法は小児の負担が軽く、やさしいのです。

無くした量だけ補水するという発想です。

小児への経口補水液の与え方を知っておきましょう①

小児への経口補水液の与え方を知っておきましょう 下痢や多量のおう吐をした小児のために、ご家庭で出来る適切な経口補水療法のための原則がいくつかあります。基本的には、軽度から中等度までの脱水に経口補水療法をおこないます。コツは少量を回数多く飲ませること。最初は5cc(小さじ1杯)程度を1~5分おきに。約1時間で表のような目安で始めてください。

初めの1時間に経口補水液を飲ませる目安

1回の分量1時間の量
□体重7㎏以下3分ごとにティースプーン3杯ずつ70~80ml
□体重10㎏まで5分ごとに10ml120ml
□体重15㎏まで5分ごとに15ml180ml
□体重20㎏まで5分ごとに20ml240ml

小児への経口補水液の与え方を知っておきましょう②

小児への経口補水液の与え方を知っておきましょう 子供は正直ですから、体調が悪いときはいやがらずに飲むことが多いようです。飲ませても吐き出さない場合は、後述する適量を、ゆっくり幼児が飲みたがるだけ与えてください。また、母乳(ミルク)栄養児の場合は、母乳(ミルク)を少しずつ、何度も与えてください。そのときは無理に経口補水液にする必要はありません。以下は、経口補水療法を続ける場合の基本ルールです。覚えておきましょう。
ただしいやがる子供に無理やり飲ませることは避けましょう。

下痢・脱水のときの経口補水液の摂取方法

  1. 脱水状態の改善のために、まず発病後3~4時間で50~100ml/㎏を摂る
  2. 経口補水は迅速におこない、喪失した体液を補充する
    体重10㎏未満:下痢またはおう吐の発生の都度、経口補水液を摂る
    分量は60~120mlを喪失した水分量を確認しながら
    体重10㎏以上:下痢またはおう吐の発生の都度、経口補水液を摂る
    120~240mlを喪失した水分量を確認しながら
  3. 迅速な栄養の再補給のために、脱水状態が改善されたらすぐに、
    年齢に合った食事を与える
  4. 授乳中の幼児に対しては、母乳を継続して与える
  5. 乳児用ミルクを用いている場合、薄めたミルクも、特殊ミルクも通常は不要
  6. 下痢が続いて継続的に水分が喪失している場合、経口補水液を都度与える
    ※米国疾病管理予防センター(CDC)
    「下痢および脱水症を呈した小児に対する適切な治療」より(2003)

「冬脱水」は自宅でしっかり経口補水療法です

ウイルスによる疾患で下痢やおう吐、発熱がある場合は、もちろん小児科を受診することが第一の選択肢です。しかし、症状が比較的軽い場合は、自宅での経口補水療法での対処も可能です。ウイルスからの疾患は、十分な水分と電解質の補給で脱水状態を改善し、しっかり栄養を摂るようにしましょう。

◉以下のような症状がある場合は、早めに医師に相談をしてください。

  • 泣いても涙が出ない
  • 目が落ちくぼんでいるようだ
  • 皮膚、口、舌が乾燥している
  • 呼吸が荒く眠りがち
    あるいは機嫌の悪さが続く
  • 1日の水様便の回数が6回以上
  • 血便がある
  • おう吐が続く
  • 皮膚が冷たく肌色が青白い
  • 3ヶ月未満の乳児で38℃以上、
    3ヶ月~36ヶ月の乳幼児で
    39℃以上の熱がある

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