私たちは、感染性胃腸炎からくる脱水の危険性と、正しい対処法をお伝えします。

冬脱水SOS

かくれ脱水JOURNAL

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車内の「かくれ脱水」に要注意! 対策は、1時間ごとの休憩と100~200mlの水分補給



カラダを動かさない狭い空間。
エアコンに頼った温度調整。集中をよぎなくされるドライバー。
クルマの中は「かくれ脱水」になりやすい環境です。
帰省ラッシュで渋滞が予測されるこの時期に、
教えて!「かくれ脱水」委員会が、クルマの中という特殊な環境における
脱水の予防と対策について提案します。

クルマの中での脱水、 2つの状況と対策


1、飛行機の中と同じ。渋滞時の車内環境

渋滞時の車内は、エコノミークラス症候群を誘発しやすい飛行機の中の環境と似ています。 エコノミークラス症候群は、飛行機内の乾燥によって体内の水分が失われ、血液がドロドロになって血栓が出来やすい状態になることと、長時間の一定姿勢とが相まって、脚の裏側に静脈血栓が出来て、その状態での歩行によって血栓が肺の血管につまり呼吸困難などを引き起こすもの。これと同じような状況は、乾燥した室内で同一姿勢を維持しておこなう長時間作業においても起こることが知られています。

渋滞時の車内環境は、エコノミークラス症候群と同じような症状を引き起こす環境要素があります。たとえば渋滞時の車内は、狭い空間でのエアコン使用によって非常に乾燥した環境になっています。またドライバーに限らず同乗者も基本的にはシートベルトによって座席に固定された姿勢で座りっぱなし。ヒトのカラダからは「見えない汗」ともいわれる不感蒸泄※として、60kgのオトナの場合で、だいたい一日1ℓの水分を自然に失っています。乾燥した車内では、さらに不感蒸泄が増えるといわれています。

ところが、不感蒸泄が多いのにもかかわらず、夏とは異なり冬場は一般的に水分を補給しようとする意識が低いといわれています。つまり、車中は「かくれ脱水」になりやすい環境であり、しかもそれが自覚しにくいため脱水が進みやすい環境でもあるのです。

※不感蒸泄とは、皮膚、粘膜、呼気などから意識しないうちに失われている水分のことです。体重60kgの人が平熱、室温28度の環境で一日に約900mlの不感蒸泄が起こり、体温が1度上昇するとおよそ15%増えます。


2、ドライバー、子ども、高齢者は脱水になりやすい

○ドライバー
ドライバーは、周囲に気を配りながら運転しています。長時間の運転では、長く続く集中と緊張によるストレスによって神経を疲労させ、乾燥によって汗を直接感じないのですから、ドライバーに体温調節や水分補給に気を配っている余裕はありません。さらに運転途中でのトイレ休憩を少なくするために水分摂取を控えることもあり、気づかないうちに脱水が危険な状態にまで進行していくことがあります。

○子ども
子どもは、小児は成人と比べてカラダの水分量に対する水分の出入りが大きく、失われる水分が多いのも特徴です。不感蒸泄は、大人では体重1kgあたり15ml程度ですが、新生児や乳児では体重1kgあたり15~25ml程度にもなります。

○高齢者
高齢者は、加齢と活動量の低下により筋肉量が低下しています。筋肉は体液の貯蔵庫の役割も果たしているので、筋肉量の減少は体液の減少に直結しています。
もちろん、乾燥環境に身を置き、シートベルトで固定された一定の姿勢になるのはドライバーだけではありません。同乗者であっても長時間運転の場合は、乗車する全員が「かくれ脱水」環境に身を置いています。


3、対策は、1~2時間に15分休憩。
その際に100~200mlの水分補給をすることが基本

ドライバーの場合、1~2時間に1回休めば集中力の減退を防げます。同乗者もコーヒーなどのがぶ飲みや利尿作用を促すアルコール飲料は避けましょう。休憩時は、トイレだけでなく、乾燥しきった車内の空気を新鮮なものにリフレッシュし、外でカラダを動かしましょう。また水分や電解質(塩分)の補給をしっかりするコトを徹底します。ドライバーや同乗者(特に、子どもや高齢者)は、「かくれ脱水」に注意し効率的な水分と塩分の補給を心がけましょう。


経口補水液とは

経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)とは、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された飲料です。脱水とは「カラダから水分が失われるだけでなく、電解質も同時に失われている」状態ですから、経口補水液はいわばカラダが失った体液を、飲んで補う水ということ。専門の技術や器具を必要としないで、ドラッグストアで購入することもできる「体に大切な水」です。


スキー、スノボ。ウィンタースポーツ行楽地でも脱水対策を

スキー場は整備された行楽地なので、脱水は意識されていないですが、実はリスクが高い環境です。スキーやスノボなどのウィンタースポーツが本格化するこの時期にスキー場での脱水対策の3つのポイントをご提案します。

1、整備されている環境であっても、山の中であることを忘れずに
標高が上がると気圧がさがり乾燥はひどくなるので、山は街中より乾燥しています。

2、利尿作用が働いている
寒さによって起こる「寒冷利尿」といって、利尿作用が働きます。

3、スキーやスノボの運動量は高い
スキーやスノボは板に乗っているだけなので、楽に思いがちですが、頂上から麓まで、標高差が激しい中を一気に滑走するため、運動量は想像以上にあります。そのため、通常時よりも脱水のリスクが高い環境です。こまめな水分補給を心がけ、ウィンタースポーツを楽しみましょう。