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実は「脱水症」は冬でも起こる。2012年11月27日(火)東京大手町のサンケイプラザにおいて、教えて!「かくれ脱水委員会」主催による「冬脱水サミット」を開催!



冬脱水サミット

「冬脱水」を知るための祭典、冬脱水サミット開催。

2012年11月27日、東京大手町において、冬脱水サミットが開催されました。
「脱水症」=夏というイメージが強いのですが、
実は「脱水症」は冬でも起こります。それが「冬脱水」です。
まだあまり知られていない「冬脱水」を多くの方に正しく知っていただくために、
教えて!「かくれ脱水」委員会では、冬脱水サミットを開催しました。
多数のメディア関係者が取材に訪れた講演の模様を3部構成で紹介します。

【第1部】

「冬脱水」の特性を知り、
そのリスクに対処しましょう。

教えて!「かくれ脱水」委員会委員長 兵庫医科大学小児科学教授 服部益治先生

ウイルス感染症から起こる「冬脱水」に注意しましょう

ウイルス感染症から起こる「冬脱水」に注意しましょう

「冬脱水」とは冬場に起こる「脱水症」。第一の原因はウイルス感染症です。
「冬脱水」を引き起こすウイルス感染症には感染性胃腸炎とインフルエンザがあります。
 感染性胃腸炎はいわゆる「お腹にくる風邪」。代表的なウイルスはノロウイルスで、下痢、嘔吐、発熱を伴います。感染するとおもに便に出て、手洗いが不十分だと手を通じて経口感染を起こします。さらにノロウイルスは空気感染もします。嘔吐した後の洗浄が不十分だと、残ったウイルスが空気中に舞い上がって次の人にうつります。このようにルートがふたつあるため感染力が強く、大流行しやすいウイルスです。また、このウイルスはアルコールでは完全に殺菌できないほど生命力が強く、塩素系漂白剤で確実に処理する必要があります。そして処理する際にマスクや手袋をしないと、処理中に感染する恐れもあります。
 「お腹にくる風邪」を起こす、もう一つのウイルスはロタウイルス。ノロ、ロタというとシリトリのようですが、ノロという名前はそのウイルスが見つかった地名に由来しており、ロタはウイルスの形が丸く車輪のように見えることから、車輪を意味するラテン語から命名されました。
 このロタはおもに年明けから流行します。ノロウイルスは小さな子どもから高齢者までかかるのに対し、ロタに感染するのは2歳までが中心。2歳以上になるとかかりにくいのは、それまでに3回、4回と感染しているうちに免疫反応で抵抗力が高まるのです。ロタも下痢、嘔吐、発熱を伴います。
 ノロとロタの共通点は下痢と嘔吐を伴うことです。どちらも水分と電解質を大量に失いますから、急激な脱水から「冬脱水」を起こします。そして発熱すると発汗で水分と電解質を失い、「冬脱水」が一層進みます。
「冬脱水」を起こすもう一つのウイルス感染症がインフルエンザ。下痢、嘔吐、発熱に伴う発汗が起こると、水分と電解質を大量に失って「冬脱水」が起こります。

「冬脱水」にも、水分と電解質の補給が必要です

「冬脱水」にも、水分と電解質の補給が必要です
 ウイルス感染症で下痢や嘔吐や発熱が起こったとき、水分だけを補給すると困った事態になります。下痢や嘔吐、発熱による発汗では、水分以外にも電解質が失われています。それなのに水分のみを補うと体液が薄まってしまいますから、それを防ぐためにオシッコで水分を出そうとします。このオシッコは、水分以外に電解質も含んでいますから、「冬脱水」で水分だけを補うと、余計に水分と電解質を失う悪循環に陥るのです。
「冬脱水」のリスクが高いのは子ども。一般の方々に「お子様が脱水症になったときに何で水分を補給しますか」というアンケートを取ると、もっとも多い答えは「水」です。とくにお子様の脱水症をまだ経験してない方は70%が水と答えています。そしてお子様の脱水症を経験した方でも約40%が「水」という答え。「脱水症」になったら水分に加えて電解質が必要だという知識をもっと多くの方々に共有してもらいたいと私は思います。
「脱水症」の対策としてスポーツドリンクを摂る方もいます。
 お風呂に入ったり、散歩をしたりすると汗をかきます。そんなときは失われる水分と電解質の量が少ないので、通常のスポーツドリンクによる水分補給で十分です。しかし、ウイルス感染症で下痢や嘔吐、発熱による大量の発汗を起こすと水分以外にたくさんの電解質を失います。その場合にはスポーツドリンクでは不十分。脱水症には水と電解質を適度に含んだ「経口補水液」による水分補給が必要なのです。
「脱水症」という言葉を使っている限り、失っているのは「水分」のみと誤解されがち。そこで私は「脱塩水症」という言葉を用いています。汗を舐めると塩辛いことからわかるように、脱水症で失われる電解質のうちでも、とくに多いのはナトリウム(塩分)だからです。これは世界中どこの医学書にもない私の造語ですが、「脱塩水症」という表現を使うと水分以外にも電解質を失っているとはっきり理解して頂けると思います。

冬は乾燥する季節。
乾燥からくるもうひとつの「冬脱水」があります

冬は乾燥する季節。乾燥からくるもうひとつの「冬脱水」があります

 教えて!「かくれ脱水」委員会では、体重の1~2%の水分量が失われた状態を「かくれ脱水」と定義しています。冬場には乾燥により、冬の「かくれ脱水」が起こりやすくなります。もうひとつの「冬脱水」です。
 冬場の外気は乾燥していますが、室内でエアコンを使うとさらに乾燥します。男性は乾燥に関してちょっと鈍いようですが、女性は肌の乾燥を日々実感されていると思います。
 私たちは皮膚と呼気から「不感蒸泄」で知らない間に水分を失っています。乾燥するとこの「不感蒸泄」が増えてきます。
 また、夏の発汗は実感しやすいため「汗をかいたから水分を補おう」という気持ちになりますが、「不感蒸泄」は意識できないので「乾燥しているから水分を補おう」という気持ちになかなかなりません。「不感蒸泄」が増えているのに、水分摂取を適切に行わないと冬の「かくれ脱水」に陥りやすくなります。
 自覚しにくい乾燥からくる「冬脱水」のサインは「カサネバダルフラ」と覚えると良いと思います。カサは皮膚がカサカサすること。ネバは唾液が少なくなってネバネバしている状態。ダルはカラダがだるくなり、フラはだるさがひどくなってふらつくことです。
 ぜひ「カサネバダルフラ」を覚えて、「手がカサカサしている」「口がネバネバしている」「風邪も引いていないのに朝からダルい」「なぜかわからないがフラッときた」という自覚があったら、「冬脱水」になっているかもしれないと思ってください。

高リスク者は「冬脱水」から
脳梗塞や心筋梗塞が起こることがあります

 夏の脱水症は熱中症につながり危険なことを多くの人が知っていますが、「冬脱水」も進行すると危険。脱水が進んで水分量が減ると血液がドロドロになり、血液が狭いところを流れると詰まりやすくなります。脳の血管の細い場所で詰まれば脳梗塞、心臓のまわりの細い血管で詰まると心筋梗塞になります。
高齢者や小児などの脱水になりやすい人や、成人病の持病のある人は注意が必要です。
 厚生労働省は体内の水分の不足から起こる熱中症、脳梗塞、心筋梗塞を避けるために「健康のため水を飲もう推進運動」を展開しています。その運動のキャッチフレーズは「目覚めの一杯、寝る前の一杯。しっかり水分、元気な毎日!」ですが、目覚めと寝る前以外にもこまめな水分補給を心がけることが大切です。
 私たちが生きていくうえで体液は非常に重要な働きをしています。「酸素がないと生きていけない」のは小さな子どもでもよく知っていますが、体液は酸素と同じようにカラダにとって必要不可欠。血液を始めとして体液は全身にいろいろな栄養素を運びます。暑ければ汗をかいて気化熱を奪って体温を下げようとしますし、寒いときには汗を出さず体温が下がらないようにします。そして不要なものや老廃物はオシッコや便として排泄しています。
 カラダの機能を維持するうえでとても大事な役割を果たしている体液が失われる「冬脱水」にならないように適切な水分補給を行なうことが大切です。

【第2部】

ウイルス感染症から起こる
「冬脱水」に適切な「経口補水療法」を

教えて!「かくれ脱水」委員会 副委員長
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科教授 谷口英喜先生

ウイルス感染症か起こる「冬脱水」の治療には飲む点滴が有効です

ウイルス感染症から起こる「冬脱水」の治療には
"飲む点滴"が有効です

ウイルス感染症から起こる「冬脱水」の治療に有効なのは「補水」です。この「冬脱水」では水分と電解質を同時に失いますが、「補水」はそのまったく逆。水分と電解質を一緒に補給することを「補水」と呼びます。水分だけ、あるいは電解質だけを補給しても「補水」とは呼びません。
「補水」の主役はこれまで点滴でした。たとえば、インフルエンザになったり、風邪が長引いて体調を崩したりしたとき、重症だと病院で点滴を受けます。「元気になるために点滴でビタミンなどの栄養を入れてもらっている」と誤解している方も多いようですが、点滴の中身はほとんどが水分と電解質です。
 点滴をするには医療機関に行く必要がありますが、現在では医療機関に行かなくても「補水」が行えます。それは「経口補水液」を飲むこと。これを「経口補水療法」と呼びます。「経口補水液」はいわば"飲む点滴"です。

利尿作用のある飲料では「補水」にはなりません

利尿作用のある飲料では「補水」にはなりません

 水分補給にはさまざまな方法がありますが、「経口補水療法」は「経口補水液」を用いて水分と電解質を補給することをさします。水、お茶、スポーツドリンクのような「経口補水液」以外の飲み物で水分を補っても「経口補水療法」とはいいませんし、ウイルス感染症から起こる「冬脱水」の治療にはならないのです。
 喉が渇いたときにビールを飲みたくなることもありますが、ビールのようなアルコールは「補水」には使えません。むしろアルコールは脱水を作る飲み物です。
 アルコールには強い利尿作用があり、飲めば飲むほどオシッコの量が増えてきます。たとえば、ビールを1ℓ飲むと、1.1ℓのオシッコが出ると言われています。アルコール濃度が高いほど利尿作用は強くなるので、ビールよりもアルコール濃度が高い日本酒やワインで水分補給をするとさらに脱水に陥りやすくなります。それでも、お酒を飲むたびに毎回脱水にならないのは、酒と一緒に食事から水分と電解質を適度に摂っているからです。
 コーヒーや緑茶も飲み方によってはアルコールと同じように脱水のもとになる恐れがあります。コーヒーや緑茶にはアルコールと同じく利尿作用があるカフェインが含まれています。カップ1杯くらいなら問題ないのですが、これをペットボトル1本分(500cc)くらい飲むと利尿効果が出てきます。とくにコーヒーはカフェインが多いので要注意。利尿作用のある飲料をたくさん飲んだ後に水分を一所懸命摂ってもオシッコになりますから脱水になりやすいのです。

スポーツドリンクと
「経口補水液」の違いを知ってください

スポーツドリンクと「経口補水液」の違いを知ってください

ウイルス感染症から起こる「冬脱水」のときに多くの人が選ぶ選択肢は水、そしてスポーツドリンクです。水では水分補給はできますが、電解質の補給はほとんどできません。スポーツドリンクは水分と共に電解質をある程度補給できますが、必要な水分と電解質を素早く補給するという点では「経口補水液」が優れています。
 ウイルス感染症から起こる「冬脱水」で失われる電解質で、もっとも注目したいのはナトリウムです。「経口補水液」にはナトリウムが100ml当たり120mg程度含まれています。そしてナトリウムの吸収を速くするためにブドウ糖が1.0~2.5%含まれています。ナトリウムとブドウ糖の吸収が速くなれば、それにともない水の吸収も速くなります。その濃度比は決まっており、世界保健機関(WHO)を始めとする各種機関が効果を認定しています。いわば厳密に定義された飲み物が「経口補水液」。それ以外の飲み物はある程度代用はできますが「経口補水液」とは呼べません。
 一方のスポーツドリンクには明快な定義はありません。スポーツドリンクはその名の通り、スポーツのパフォーマンスを上げるのが狙い。ブドウ糖などのエネルギー源やアミノ酸が強化された飲み物で栄養補給には役立ちますが、下痢、嘔吐、発熱などで大量の体液を失う、ウイルスからくる「冬脱水」に対処するための水分と電解質の補給が主眼ではないのです。

「経口補水液」の飲み方について、覚えてください

「経口補水液」は飲み方にも配慮してください。馴染みが薄い飲み物なので、飲み方に気を配らないと効果が出にくい場合があります。
 まず成人と子どもでは摂取量の目安が変わります。成人は1日に500〜1,000mlを補います。子どもは体重が目安となり、母乳やミルクが飲めるなら体重1kg当たり10mlの経口補水液を1日のうちで分割して飲みます。体重が10kgなら1日100mlです。経口補水液以外は飲めないときは体重1kg当たり40-50mLを一日のうちで分割して飲みます。
 医療機関で点滴をする際はちびちびと1時間くらいかけて行います。同様に"飲む点滴"である「経口補水液」もちびちびと500mlを30分から60分ほどかけて飲むのが正しいやり方。そうしないと、せっかく飲んだのに水分がオシッコとして出てしまったり、十分に電解質の補給が行えなかったりすることがあります。子どもの場合、ペットボトルのキャップなどを用い、ちびちびと飲むと良いと思います。
「経口補水液」をずっと飲み続けないことも大切なポイント。「経口補水液」には吸収を速めることを目的として炭水化物(ブドウ糖など)が含まれていますが、エネルギー補給の立場から見ればその役割は不十分なのです。「経口補水液」で体調が整って食欲が出たきたら、いつまでも「経口補水液」だけを飲むのではなく、普通の食事を摂って栄養補給をすることが求められます。
 「冬脱水」の予防には、喉が渇いていなくてもこまめな水分補給を行うことが重要です。具体的には3食ごとに水分を摂取し、それ以外にも朝起きたとき、午前10時と午後3時のオヤツ、お風呂に入る前後、夜寝る前、夜トイレに起きたときなどに意識的に水分摂取の回数を増やすようにします。
 汗をかく夏場は水分補給をマメにします。しかし冬は「不感蒸泄」で知らないうちに脱水が進んでいるのに、それに気がつかないために「冬脱水」に対する余力が少ない状態。冬こそは夏よりも早めに「経口補水療法」を活用すべきです。「経口補水療法」を行うべき具体的なサインは①37度以上の発熱、②複数回の下痢や嘔吐。いずれかに当てはまるときは、迷わず「経口補水療法」を行ってください。具体的なサインが出ていなくても、冬は早め早めの脱水対策が重要です。

Q&A
【第3部】
Q&A

「冬脱水」における具体的な注意点や対策などについて、
教えて!「かくれ脱水」委員会の各分野の専門家がQ&A形式でお答えします。

Q1
育児書などには「子どもが嘔吐した直後は、水分補給を控えるように」と助言するものもあります。嘔吐時の正しい水分補給の仕方を教えてください。また、乳幼児の水分補給のコツを教えてください。
A1

ノロウイルスやロタウイルスといった感染性胃腸炎で嘔吐している最中に水分補給を行っても、またすぐに吐いてしまいます。そこで嘔吐が収まるまで待ち、ペットボトルのキャップなどで「経口補水液」を少しずつ与えてください。とくにノロウイルスに感染すると最初は5~6時間嘔吐が続くこともあります。たとえば、朝嘔吐が始まったら、午後以降に少しずつ「経口補水液」を飲ませてあげてください。
(回答者 服部益治先生)

Q2
成人が嘔吐や下痢、発熱の発汗などで「冬脱水」になり、失った体液を「経口補水液」で補う場合、1日にどれほどの量を補給すべきですか。
A2

通常私たちは飲料水から1,200ml、食事から1,000mlほどの水分を摂っています。成人が嘔吐や下痢、発熱の発汗などで体液を失った場合、食事からの摂取に加えて飲料水の大半を「経口補水液」に置き換えて1日トータル500~1,000mlを分割して摂取してください。「経口補水液」の摂取上限量は1日1,000mlが適切だと考えます。
(回答者 谷口英喜先生)

Q3
冬場の高齢者の水分補給の注意点を教えてください。
A3

高齢者は食が細くなると食事から摂る水分量が減ってきます。さらに高齢者は脱水になっても喉の渇きを覚えにくいことがあります。湿度が下がってカラダが乾燥しやすい冬場は知らず知らずのうちに「冬脱水」になりやすいので、飲み水に加えて食事量も減らないように気をつけてください。
 高齢者の「冬脱水」のサインになるのは皮膚の乾燥。シワがちょっと増えたり、手の甲をつまんでみて富士山のような形が残ったりする状態はすでに「冬脱水」。その場合は「経口補水液」で水分補給をします。「経口補水液」は一気に飲むよりも少しずつ飲んだ方が効果的。ボトルタイプだと一気にぐびぐび飲んでしまい、下痢をしているときは却って逆効果の時もあります。そんな時はゼリータイプがお勧めです。ゼリータイプは噛みながら摂りますから、自然に少しずつ水分補給が行えるのです。
(回答者 秋山正子先生)

Q4
冬場のスキー場でも水分補給に気をつけるべきですか?
A4

もちろんです。なぜならスキー場という環境は「冬脱水」が起こりやすいからです。スキー場で「冬脱水」が起こりやすい理由は3つあります。第1に多くのスキー場は標高が高い山のなかにあります。標高が高くなるほど気圧が下がって乾燥しやすいので、脱水が生じやすくなります。第2に外気が寒くなると寒冷利尿という利尿作用が働き、オシッコの量が増えて脱水しやすくなります。第3にスキーやスノーボードは板に乗って移動するのでラクに思えますが、ある程度の標高差を一気に下ると運動量は想像以上に大きく、発汗などで脱水を起こします。スキー場でもこまめに水分補給してください。
(回答者 大城和恵先生)

Q5
「冬脱水」のリスクとなるウイルス感染症の予防策を教えてください。
A5

ノロウイルスやロタウイルスといった感染性胃腸炎は、接触によって経口感染しますから、手洗いの徹底が大切です。ノロウイルスは空気感染もしますから、感染者の吐瀉物の処理をする場合はマスクや手袋をしないと、片付けをする際に感染する恐れもあります。
 インフルエンザにはワクチンがあります。ワクチンは接種したその日に効力を発揮するわけではなく、効き目が出るまでに2週間ほどかかります。「インフルエンザが流行しています」という報道を耳にして慌ててワクチンを打つのではなく、流行が始まる前から1日でも早くワクチンの接種を済ませておくことがインフルエンザ対策として有効です。
(回答者 服部益治先生)

Q6
「経口補水液」は沸騰させても効果に変わりはないのでしょうか?
A6

「経口補水液」は原則的には常温で飲むようにできています。寒い季節に冷たい飲み物を飲みたくない方は少し温めても良いと思います。ただし沸騰させると、水分が抜けて成分が変わりますので、温めるなら人肌程度の37度前後を上限としてください。
(回答者 谷口英喜先生)

Q7
高齢者の介護者が「冬脱水」で注意すべき点を教えてください。
A7

教えて!「かくれ脱水」委員会では「かくれ脱水」を体重の1~2%の水分量が失われた状態と定義しています。医学的に言うと軽度の「脱水症」に該当します。このレベルでは症状が出る場合もあれば、出ない場合もあります。とくに高齢者は体重の1~2%の水分を失っても喉の渇きを覚えないことが多いので、「冬脱水」になる前に周囲の方々が早めに気づく必要があります。
 皮膚をつまんで生じる"富士山"がなかなか戻らないのは「冬脱水」のサインですが、「皮膚が痒い」という訴えも要注意。皮膚が乾燥すると痒みが生じますが、皮膚が乾燥しているときは体内も水分不足になっているのです。乾燥した肌に保水クリームを塗ると同時に「経口補水液」で水分補給してください。この他、オシッコが濃くなっている、舌や唇が乾いているといった状況も「冬脱水」のサインです。
 高齢者のなかには、冬は「夜トイレに起きるのがイヤだから」という理由で寝る前の水分摂取を控える方もいます。「経口補水液」を人肌程度に温めて飲んでもらうと、うまく吸収されるので頻尿になる心配は少ないと思います。
(回答者 秋山正子先生)

Q8
冬のレジャー時の水分補給の注意点を教えてください。
A8

「冬脱水」を防ぐ水分補給はこまめ、早めがポイント。夏でも冬でもレジャー時は30分おきに水分を摂るようにしてください。夏と違って冬は汗をかきにくいため、水分補給の意識が低下しますから要注意。それに冬場は厚着をしているので、トイレに行くのが億劫になり、水分摂取を控える傾向があります。トイレを面倒がらずに夏と同じように意識して水分補給をしましょう。に意識して水分補給をしましょう。
(回答者 大城和恵先生)