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神戸市教育委員会の「安全な部活動のための研修会」で、今年も服部委員長が熱中症対策のための講演を実施



2016年5月26日(木)、神戸市内にある神戸市総合教育センターにおいて催された、神戸市教育委員会「安全な部活動のための研修会」に、今年も、教えて!「かくれ脱水」委員会の服部益治委員長が講師として招かれ、熱中症の予防と対策に関する講演を行いました。

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11回目となる研修会へは、今年も神戸市内の中学校・高校校長や体育の指導者200名程度が参加。もはやこの時期の恒例となった研修会ですが、参加者は、年々厳しさを増す気象条件に備え、生徒たちを熱中症の危険から守るために、脱水に対する予防知識の確認と新たな情報に真剣に耳を傾ける姿がありました。

服部委員長は講演で、①クラブ活動においては屋外も室内も関わらず熱中症は発生していることを認識し、室内での活動では風の通りを良くしてほしいこと。②指導者の方々は、この世代が陥りやすい睡眠不足や、風邪や下痢などの体調管理に注意し、けっして無理をさせないこと。③とくに新一年生は上級生に合わせようと無理をしがちなので注意して欲しいこと。④炎天下での休憩のとりかたを知り、汗をかいたらこま目に水分と塩分を共に摂ること、などを強調してそれぞれを詳しく解説。

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今回で7回目となった講演を終わり、服部委員長は、
「神戸市では、小中学校でのエアコン設置など新しい対策を毎年やっています。兵庫県全体では、神戸市をモデルとして、周辺の市が指導者を招いている状況です。そのため、こうした講演をしていても他の地域とは違い、神戸市が教育の現場でおこなう、日本でトップともいえる熱中症対策を“確認”するという気持ちで挑んでいます。

今年の講演では、生徒の脱水について、暑い日はもちろん、『気象』と『ライフスタイル』に関わりの深い2つの「変わり目脱水」があることを注意喚起するように話しました。子どもでいうと、汗による体温調整ができにくい高温多湿の梅雨の時期に加えて、近年では、まだ暑さに対してからだが順化していない春先にも気温が急に上昇してしまうこともあります。こうした『気象』の変わり目や、進学・就職など『ライフスタイル』の変わり目には、身体の暑さへの備えが不十分なうえにストレスが多くなりがちで脱水をしやすい、ということを知り、クラブ活動の指導者の方々にも脱水症に備えて欲しいと伝えています。

全校的にみると、熱中症対策の取り組みに関して一番感じることは、エアコンひとつ設置することに対して、「そんなことをしたら子どもを弱くするのでは」といった議論をしている地域がまだあるということ。気象庁のホームページをみても分かるように、ここ20年間で熱帯夜の日数は増加し、昼間の気温や湿度も変化しています。と、いうことは、熱中症のリスクは年々上がっているといえます。長期予報などを見ると、特に今年はそのリスクが一気にあがる可能性があるため、民間レベルでもより高度な対策をして欲しいと願っています。」と語っていました。

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会場のロビーには、今年も経口補水液がおかれ、神戸市においては各学校での保健室への常備も浸透していっているように見受けられました。

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