熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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夏を前に学校で熱中症について考えてもらいたい。東京都千代田区大手町で教育者を対象とした熱中症対策セミナーが開催され、教えて!「かくれ脱水」委員会の谷口英喜副委員長が講師として参加



セミナーを主催したのは、一般社団法人SOK (Save Our Kids)。夏休みを前に、教育者の方々に熱中症に対する知識を確認していただくと共に、最新の情報を専門家から得ていただくことを目的に開催されています。6回目の開催となる今年は、取材日に訪れた6月11日(土)大手町の会場だけでなく前後して、さいたま市と千葉市でも催され、埼玉会場では当委員会の服部益治委員長も講義を行いました。

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梅雨の間の晴れ間、30度を超える真夏日となったこの日、会場は、幼稚園・保育園の看護師や小中学校に勤務する養護教諭の方々が100人で超満員。セミナーでは、まず京都女子大学で運動栄養学を教える寄本明教授が、「教育現場での熱中症対策」と題した講演を行い、さまざまな資料データを交えて最近の学校現場における熱中症の発生状況や、最新の予防のへの取り組みなどを解説。その後、谷口副委員長は医療専門家の立場から、最近自ら編集した、脱水を早く見つけて、すぐに対策するための冊子『脱水症状』を用いながら、子どもたちの熱中症につながる脱水症の予防方法、そして脱水症への対処としての経口補水液の活用法についてくわしく講義を行いました。

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年々暑くなる地球環境。今年は、米国NASAが、世界的にかつてない暑さの夏が来ると予測するなど、もともと脱水症になりやすい子どもたちにとっては、予断を許さない日々が続きそうです。谷口副委員長は、「もはや、子どもや高齢者など、脱水弱者といわれる方々だけでなく、今年の夏は生活者すべてが、例年以上に脱水に対して気づかい、脱水サインが現れる前、かくれ脱水の段階で対処していかなくてはいけません。日頃からの、蒸し暑さを避ける工夫、規則正しい食生活、そしてこまめな水分補給が予防の基本。普段より汗をかいたり、疲れるようなことがあったら、脱水を進行させないため対処として市販の経口補水液を摂ることを覚えてください。子どもたちに関しては、まず朝食。学校では、指導者が旧来の意識を改め、たとえば屋外での体育の授業では無理をさせず、暑さ指数を参考にして活動をし、体育館などいままで飲水を控えるようにしていた場所でも、授業中の水分補給を気づかってほしい。また保健室には経口補水液を常備して、子どもに生あくびや眠気など、脱水症の軽い症状がみえたら、躊躇なく経口補水液を摂らせて欲しいと思います。」と注意を促しました。

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セミナーは、途中15分の休憩を挟んでみっちり3時間。参加者は、この日の講義で得た知識を明日の職場で活かそうとする方々ばかり。手元の資料を見ながら、熱心に講師の話に聞き入っていました。セミナーが終了しても、熱心な参加者が、谷口副委員長らを呼び止め、さまざまな脱水症への早期対処について相談する姿もありました。水分を失いやすく発汗機能が未発達な幼稚園や保育園の子どもたちはもちろん、小中学校生のカラダも、大人に比べて未完成。脱水リスクは非常に高いといえます。熱心な教育現場の先生がたが、脱水症や熱中症への理解を深め、教育の現場で役立てていく。「ストップ!熱中症」への大切な一歩がここにありました。

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※かくれ脱水ジャーナルには、学校でのクラブ活動の指導者やリーダー、チームの選手たちを支援するマネージャーさんにぜひ読んでいただきたい「中高生のクラブ活動での熱中症対策」もまとめています。お役立てください。
https://www.kakuredassui.jp/column17

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