私たちは、深刻な脱水状態を防ぐことで、熱中症で搬送される人をゼロにしたい。

STOP 熱中症 教えて!「かくれ脱水」委員会

かくれ脱水JOURNAL

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猛暑下の都市と暮らしを考えるシンポジウムが神戸市で開催



2019年7月5日(金)、神戸市中央区三井住友銀行神戸本部ビルにおいて、「夏を乗り切る知恵と工夫」と題した、異常高温対策シンポジウムが開催されました。

 

気象庁が夏の猛暑を「災害級の暑さ」とまで呼んで、個々人の体調管理における意識改革を呼びかける近年、各地でも様々な暑さへの新しい取り組みが始められています。

神戸市では、いち早くこの猛暑に対して、個人への注意喚起だけでなく、都市行政としてどのような対応ができるかを、専門家とともに考えていく取り組みがなされています。このシンポジウムはその一環で、神戸市の企画です。

このシンポジウムは2部構成で、第1部では、教えて!「かくれ脱水」委員会の服部益治委員長が、熱中症対策についての基調講演を。

第2部では、神戸市の久元喜造市長司会のもと、様々な都市環境の専門家(3大学から4名)が、猛暑の中での新しい都市のあり方についての研究発表とパネル討議を行いました。

第1 部の基調講演で服部委員長は、もはや熱中症は「熱波災害」と規定。ただし、正しい知識によって、回避ができる災害でもあるとして、人体と水分との関係や熱中症の原因と症状について説明。

その対策として失われた電解質と水分を簡便に摂れる、経口補水液による脱水対策を推奨し、その歴史や理論も詳しく解説しました。

第2部では、各専門家から、山と海が南北にある神戸特有の海風が温度上昇の緩和に影響していることから、これを生かした都市の施策(道路、ミスト設備、壁面緑化など)や、ベランダ緑化やブロック塀に変えて生垣を推進するなどの都市生活者への情報提供や行政補助の具体的な提言がありました。

また、扇風機付き日傘や熱放散する衣類など、熱中症予防に有効と思われる新しい衣類の提案などもあり、参加者の興味を引いていました。

この日は、企業や行政の熱中症予防に関する担当者だけでなく、建築家や土木関係者も多く参加し、熱心に各発表者の話に耳を傾けていました。

猛暑という環境変化に対して、行政と都市構造や医学の専門家が一堂に集まり、互いの研究を共有し、ワンストップで市民の前で行政へ提言する。 変わりゆく時代の新しい試みとして注目すべきシンポジウムでした。


教えて!「かくれ脱水」委員会では、服部益治委員長が、近年の猛暑を「熱波災害」と捉えて、熱中症で搬送されないための対策を提言・紹介しています。ぜひご一読ください。

緊急提言:猛暑(熱波災害)に搬送されないために

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