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知っておくと安心。
「冬のジンワリ脱水」が起こる理由②内的環境

冬のジンワリ乾燥が起こる背景には、カラダ内部の環境(内的環境)の変化も挙げられます。 脱水に対する警戒感が下がっているため、飲み物と食べ物から摂る水分が減少することで、脱水のリスクが高まることがあります。

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汗を意識しない冬は、脱水に対する警戒感が下がります

冬に増加する不感蒸泄は、自分では意識しないうちに起きています。つまり知らない間に水分が失われるのが、冬のジンワリ乾燥からの脱水の最大の特徴なのです。

夏の「かくれ脱水」の多くは発汗が引き金です。発汗は意識しやすいのに、不感蒸泄は意識しにくいので、冬は脱水に対する警戒感が下がっています。

四季を問わず、高齢者や乳幼児、何らかの持病がある方は「脱水症」の高リスク者です。これらの高リスク者は冬に警戒感が下がって油断すると脱水状態に陥りやすくなります。

冬場に水分摂取を減らすと危険です

私たちは、カラダに入る水分の約半分(一日1,200mℓ)を飲み物から摂取しています。

暑い季節に汗をかくと自然に飲み物を求めますが、冬は汗をかきにくいため、発汗時に飲み物から水分を摂る機会が少なくなります。

さらに寒くなって「カラダを冷やしたくない」という理由から、飲み水の摂取を控えることもあります。とくに高齢者や乳幼児、何らかの持病がある方といった「脱水症」の高リスク者は、こうした状況を続けると脱水状態になりやすいと考えてください。

更新日:2012/11/13

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