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下痢・おう吐による脱水は塩分欠乏型脱水。失われる電解質、ナトリウムとカリウムを補給する事が大切です。

下痢やおう吐で失われる体液に含まれる電解質のうち、ナトリウム(Na+)は体液の移動において重要な役割を果たし、カリウム(K+)は神経や筋肉の興奮・伝達・収縮に作用するなど、いずれも私たちが生きていく上で必要な役割を持っています。

脱水には、主に水分が喪失する水分欠乏型と、水分と電解質を同時に失う塩分欠乏型がありますが、ウイルスから起こる下痢・おう吐が引き起こすのは後者です。この場合、脱水の対処として、塩分を補わず水だけを飲んでしまうと、かえって脱水が進行します。

カラダには、体液中の電解質の濃度を一定に保とうとする働きがあり、体内の電解質が減少したままの状態で水だけを飲んでしまうと体液中の電解質濃度が下がり、カラダはその濃度を元に戻そうとして、尿として水分を排出しようとするのです。当然、電解質も出てしまい、体内の体液量と共に電解質の量はますます減ってしまうという悪循環に陥ることになります。

塩分欠乏型脱水では、水分とともにナトリウムやカリウムといった電解質を適度に補給しなくてはなりません。また、腸での吸収を促すための糖分の摂取も必要です。

これらの成分を、私たちは通常毎日の食事から得ていますが、下痢・おう吐が続く状態では充分な食事ができません。適切に失った体液を補水するための工夫が必要なのです。

電解質の補給には経口補水液が適しています

脱水の際に用いる経口補水液には、十分なナトリウムと共に、便中へのカリウム排泄量を考慮したカリウムが含まれています。下痢やおう吐による脱水にもとても有用なものです。

ただし、JOURNAL内でも紹介している家庭で手作りする簡易型の経口補水液はカリウムを充分に含まないため注意が必要です。いざというときのために、ナトリウムやカリウムを含む市販の経口補水液を家庭に常備しておくことをおすすめします。

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ウイルス性胃腸炎でのおう吐や下痢、失っているのは体液です

更新日:2019/07/01

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