私たちは、感染性胃腸炎からくる脱水の危険性と、正しい対処法をお伝えします。

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乳幼児の冬の胃腸炎ではロタウイルスが要注意

冬期の後半の主役となるのがロタウイルスです。免疫のない生後6ヶ月~2歳までの間に感染するのがこのロタウイルスです。実際、毎年、冬期の重度のロタウイルス感染者数の3分の2がこの年齢以下となっています。

ロタウイルスは一般に数回感染すると、ウイルスへの抵抗力がつくといわれています。したがって、多くの大人は感染しても軽い症状で済む場合が多いようです。

1~3日間の潜伏期間を経て発症し、激しいおう吐で始まり、発熱(半日から2日程度)と腹痛、そして白っぽい便を伴う激しい下痢となります。下痢は小児によっては5~7日ほども続き、脱水症状が進行すると生命に関わる場合もあり、入院することになります。唾液や便などから経口感染します。

ウイルスは、1mlの下痢に100億個ものウイルスが含まれているといわれますが、ロタウイルスは10個以下のウイルスで感染するほど、感染力が強いウイルスです。

冬に活動するウイルスですから乾燥にも強く、便中に 3週間以上排泄されることもあります。ロタウイルスにはワクチンも開発されています。乳児への接種を希望する場合は、かかりつけの小児科にご相談ください。

プール熱の原因のアデノウイルスで胃腸炎も

アデノウイルス3型、4型、7型などが引き起こすプール熱は、高温多湿を好むために、夏の感染症です。一方、冬のウイルスのうち、お腹にくる風邪を起こす3大悪役といわれているノロ、ロタ、そしてアデノですが、このアデノウイルスは40、41型です。嘔吐、下痢、微熱、腹痛などが見られ、ロタウイルスの胃腸炎と似ています。子供達に多く見られ、乳幼児で重症となることがあります。

潜伏期は3~10日。患者あるいは無症状の感染者の便中ウイルスが口から入り感染しますが、気道炎と同様に患者や感染者の気道からの飛沫感染もあります。

毎年顔を変えるインフルエンザも「冬脱水」を起こします

毎年、いろいろ少しだけ顔を変えて訪れるのがインフルエンザウイルスです。予防には、手洗いやうがいの徹底、マスクの着用などですが、規則正しい食生活と栄養を摂ることを心がけてください。

インフルエンザに限らず、ウイルスから身を守ることのひとつは、乾燥しがちな冬の部屋の湿度をできるだけ40~50%程度に設定すること。この環境が、乾燥が得意なウイルスの活動を鈍くします。

毎年猛威を振るう流行性感冒インフルエンザは、症状としては発熱、咳が主ですが、おう吐・下痢を伴う場合もあります。医者にかかることが第一ですが、水分と電解質をよく摂ることを心がけてください。

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冬、活動を活発にするウイルスの代表はノロウイルス

更新日:2019/07/01

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