小児のおう吐や下痢。
冬脱水対策は、素早く補水

小児のカラダは急な体液の消失にとても敏感です。 デリケートな小児のカラダを、冬脱水から守るために、 とくに下痢やおう吐について、どう軽度で抑えるか、 発生時の対策を知っておきましょう。
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小児のカラダは急な体液の消失にとても敏感です。 デリケートな小児のカラダを、冬脱水から守るために、 とくに下痢やおう吐について、どう軽度で抑えるか、 発生時の対策を知っておきましょう。
小児のカラダは、カラダの調整機能が未発達で、水分や電解質からなる体液を失いやすくなっています。おう吐や下痢は、体内に侵入したウイルスを早く外に出そうとするカラダの防御本能ですから、ウイルスを排出すれば、下痢やおう吐は自然に治ります。経口補水療法は、失われた水分や電解質を素早くカラダに補給すると同時に、適量のブドウ糖などでその吸収を促すもの。下痢の都度少量ずつを摂取していくことで、脱水症状の進行を防ぎ、ウイルスからくる症状の改善につなげることができます。点滴のように注射をすることもありませんので、経口補水療法は小児の負担が軽く、やさしいのです。
ご家庭で脱水症を予防するために、自宅に経口補水液を常備しておくことをお勧めします。まだ脱水状態になっていなくとも下痢やおう吐の症状が始まったら速やかに経口補水液を与え始めるべきです。最初は1~5分毎に5mlが目安ですが、まず5分毎に5mlずつを試します。30分~1時間ほどして、おう吐が収まって来たら、徐々に飲む量を増やしていってください。
子供は正直ですから、体調が悪いときはいやがらずに飲むことが多いようです。飲ませても吐き出さない場合は、後述する適量を、ゆっくり与えてください。また、母乳(ミルク)栄養児の場合は、母乳(ミルク)を少しずつ何度も与え、無理に母乳を止め、経口補水液にする必要はありません。以下は、経口補水療法を続ける場合の基本ルールです。覚えておきましょう。ただしいやがる子供に無理やり飲ませることは避けましょう。
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