熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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Q5:経口補水液を飲みたがらない高齢者も多いです。周囲はそれで困ることもありますね

A5. 拒否されても慌てない、焦らない。落ち着かせてから摂ってもらう

とくに認知症のある患者さんの特徴として、最初「拒否」から入っていくことが多い。それが初期症状のひとつです。でも、落ち着いて、やんわり勧めてください。めまいや、吐き気が続いているときは脱水が進んでいますが、経験からいうと、こういうとき、経口補水液は美味しく感じるんです。

たとえば、汗をかいたときに脱水対策で経口補水液を勧めた時に拒否をしていた人や、食事量が低下しているために水分や電解質補給をうながすために勧めても飲まなかった方も、一度経口補水液を口にすると、なんとか飲んでくれます。嚥下機能が弱っている人にはスプーンなどでゼリータイプを含ませると飲みやすいようですね。

大切なのは、周囲が慌てない、焦らないこと。体調を崩し不安になっている高齢者も経口補水液を飲むと少し落ち着きますし、そうなると拒否する行為も改善するようです。私は、普段から、風邪をひいたときや、夏場に外を歩いたときなどに、家族が経口補水液を飲むようにいざなうなど、いざという時のために飲み慣れておくことを私はお勧めしています。

経口補水液の飲み方、与える量などは、かくれ脱水ジャーナルに詳しいですから、参考にされるといいでしょう。


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医療法人社団 至髙会 たかせクリニック理事長 医学博士

髙瀬義昌(たかせ・よしまさ)

包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索し、民間病院小児科部長、民間病院院長などを経て、2004年東京都大田区に在宅を中心とした医院を開業。認知症などの画像解析、社会ソリューションを学ぶため東京医科大学茨城医療センターで週1回外来診療をおこなっている。特定公益増進法人 日米医学医療交流財団 常務理事、学校法人国際医療福祉大学 メディカルスーパーバイザー、医療法人社団プラタナス 用賀アーバンクリニック・松原アーバンクリニック 顧問、ITヘルスケア学会 常任理事、杉浦地域医療振興財団 理事など。著書に、『医療を変えるのは誰か?—複雑系で解く21世紀の医療』(はる書房刊)、『ぜんそくなんかふきとばせ!』『おねしょまじんをやっつけろ!』(佼成出版社刊)、『ブレイブのぜんそくってなんだろう』(つくば総合研究所刊)ほか。

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Q4:ノロウイルスに対して、高齢者や周囲の人が覚えておくべき対処法を教えてください

更新日:2014/12/25

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