一目で分かる ノロウイルスへの予防と対処

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岡部先生が語るように、新型ノロウイルスは、既に何度もノロウイルスに感染して抵抗力(抗体)を持っている人でも感染します。つまり、誰もが感染リスクを持っているということを事前にわかっていることが、最大の予防に役立つ情報だといっていいでしょう。
①石鹸をつけ手のひらをよくこする
②手の甲を伸ばすようにこする
③指先・ツメのあいだを念入りにこする
④指の間を洗う
⑤親指と手のひらをねじり洗いする
⑥手首も忘れずに洗う
⑦その後、十分に水で流し、清潔なタオルでよくふきとって乾かす
岡部先生が語るように、新型ノロウイルスだからといって、特別新しい予防方法はありません。基本は、流行時期はもちろん、日頃からの手洗いの習慣づけ。そして外出時にはマスクの励行と、帰宅時のうがいです。ノロウイルスの場合は、完全な予防は不可能ですが、手のひらだけでなく、手の甲、指の間、ツメの中、そして手首なども、丁寧に洗うことによって、ノロウイルスの大部分が除去できるといわれています。かくれ脱水JOURNALにも手洗いの記事を載せていますし、さまざまな地域で手洗い方法の冊子やパンフレットが配布されています。参照してください。
参照:東京都福祉保険局 ▶
マスクは、飛沫感染からの予防に威力を発揮するといわれていますし、冬場の乾燥からノドや鼻の粘膜を守って感染への抵抗力を高める働きもあります。ノロウイルスに限らず、インフルエンザなど飛沫感染のリスクの多い季節は、マスクは、いつでも付けられるように、家に常備しておきましょう。
ニュースやWebサイトなどで流行情報を得、周囲のコミュニティで流行ったなと思うときは、ウイルス感染後に症状の出やすい高齢者や小児は、極力人ごみを避け、できれば必要最小限に外出を控えること。
※OS-1は、2015年取材当時のもの
ウイルス感染し症状が発生するのは突然です。おう吐や下痢が発症する初動時に、脱水症状の進行防止に有効な経口補水液を家に事前に備えておくと慌てないで済みます。
岡部先生が語るように、軽い症状を進行させないためには、おう吐や下痢で、出たものを補う、というくらいの考えで経口補水液を少しずつ数分おきに摂ること。家庭はもちろん、集団生活の場である学校や会社でのストック(常備)も、お勧めします。
とくに高齢者は、生の魚介類や、半生の肉類、生卵などを控え、食べるときは十分な加熱処理をすること。流行が予想される11月末から1月末の季節では、付近の高齢者施設や地域のコミュニティでの発症情報に注意し、感染源といわれる食材(牡蠣などの2枚貝)はとくに控えましょう。高齢者や小児は食べないほうが無難です。
更新日:2019/07/05