私たちは、感染性胃腸炎からくる脱水の危険性と、正しい対処法をお伝えします。

冬脱水SOS

かくれ脱水JOURNAL

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その③被災地における感染症も水不足から。まず、お風呂に水を溜めること

:身体が少し不自由な高齢者だと、簡易トイレは上がるのも大変だったみたいですね。

西:簡易トイレは段差がありますしね。それに最初、簡易トイレは足らなかったんです。避難所の運営というのは、市町村になるのですが、熊本市は結構大きな街でしょう。熊本市だけでものすごい数の避難所があるので、それぞれに簡易トイレの配置をするとなると結構間に合わないところがあった。

:確かはじめは250カ所でしたよね。それも指定された避難所ならいいけど、三々五々集まった避難所もある。なかなかそういうところまではいきわたらない。

西:簡易トイレ以外の避難所のトイレがあったとしても、断水があってトイレも流れないとなると、もうトイレに行けないですよね。それでもう水もないわけでしょう。水をもらうために何時間も並ばなければいけないので。水がないと、トイレが最たるものですけど、環境がものすごい勢いで汚れていく。

:西先生の病院は、何とか水を確保することができていたからいいのですが、トイレだけでなく、やっぱり避難所とか手洗いがまずできないですよね。流水による手洗いというのがなかなか。ああいうのが胃腸炎とかが流行る一つの要因になりますね。

西:そうですね。

:エコノミークラス症候群も話題になったけれど、その次に阿蘇なんかではノロウイルス胃腸炎が流行っていました。熊本市内ではどうだったのでしょう。

西:この近くではあまりなかったです。さっき申し上げたように、この近くの避難所は、ものすごく自治体の人が頑張ってきれいに管理をしているというのもあったのだと思います。

:人手が足りているところ、十分にいきわたっているところというのに地域差があったのかもしれない。避難所の清潔度を保つということができない地域に感染症が起きてしまったということでしょうか。入るほうの水も大事だけど、やっぱり排泄の管理ってものすごく重要です。

西:そうですね。

:西先生が以前、何かのおりに、何か起こったらすぐにお風呂に水を満杯にしろといわれていました。あれはなかなか分かっているようで結構みんな知らない。「なるほど」と思いました。

西:僕、今回の本震のときにやったんです。揺れが来た途端電気が消えて、だけど走って階下へいってまずは犬を抱いて、それから風呂の蛇口をひねったら、もう既にちょろちょろだったんだけど何とか出たんです、水が出た。水道が止まっても、水はしばらく出るんです。

:それ重要。

西:だから、とにかく溜めたんです。そうしたら、ほんとに出なくなるまでに風呂8分目まで溜まった。だから、うちはそれでトイレの水は困りませんでした。

:何日間かそれでいける。

西:そう、上澄みをすくって足を洗ったりとか。

:お手洗いの水も今はほとんど水洗なわけだから、流せない状態だとトイレをがまんしてしまうことはありますよね。女性なんかはとくに、それが怖い。

西:怖いですね。

:流せるだけで、カラダは随分楽ですよね。

西:全然違いますね。

その④3日を目処に考えよう、そして災害時の備えとしての経口補水液

更新日:2019/07/05

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