中高生のクラブ活動における脱水リスク 指導者やリーダーにぜひ知っていただきたいこと

クラブ活動には文化部と運動部があります。運動部は活動場所や競技服の違いはありますが、運動で身体を鍛えることが主であり、その過程で身体に負荷(無理)をかけている活動です。負荷をうまく回避し、身体を鍛え、そして競技でより良い結果が出れば、個人として将来の自信に、またチームワークで人間の交わりの素晴らしさを知り一生の友人作りに繋がります。
一方、集団でのクラブ活動では、競技性や仲間との関係性から、自分の体力に見合った運動以上の負荷を与えがちです。能力を超える負荷は、場合により怪我をしたり、後遺症を残したり、と負の結果になります。そして、運動は発汗が常に伴いますので、身体の中の液体(体液)管理が重要です。この対策を怠りますと、脱水症に陥り、精神面において集中力低下を、体力面においてはパフォーマンス低下を来します。では、汗とは、発汗の正しい対応とは、クラブ活動における環境変化リスクをもとに考えてみましょう。
監修:教えて!「かくれ脱水」委員会 委員長 兵庫医科大学 特別招聘教授 医学博士 服部益治