熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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ステップ2 ほんとうに脱水症かどうかの選別(スクリーニング)

ステップ1の高リスク者に脱水症につながりやすいエピソードが起きたら、脱水症が発生している可能性が高くなります。そこで脱水症の発生を確かめるために以下のような症状がないかチェックします。このチェックリストにひとつでも当てはまる場合には、脱水症が疑われる「陽性」と考えられます。

  • 食欲が低下した
  • 頭痛や筋肉痛などカラダのどこかが痛い
  • 元気がない、居眠りしがちである
  • 多弁あるいは無口になった
  • 尿、ヨダレ、痰の量が減った
  • 便秘になった
  • 微熱が続く
  • 指先が冷たい、青白い
  • 脇の下が乾いている
  • 口のなかが乾いている
  • 舌の表面に光感がない
  • 暑いのに汗をかかない
  • 最近、体重が減少した

*頭痛や筋肉痛などは電解質が失われたことによるもの。元気がない、居眠りしがち、多弁あるいは無口になったりするのは、水分不足から脳の血流がダウンした結果と考えられます。食欲の低下は消化器、手足が冷たいのは皮膚のそれぞれ血流の低下を物語っています。

ステップ3 脱水症の診断

ステップ2のスクリーニングで1項目でも陽性なら、脱水症を発症した可能性が高くなります。この時点で経口補水療法を開始することが理想的ですが、同時に介護者または医療機関においてステップ3の確認も進めて下さい。

  • 脈拍数が120回/分以上である
  • 爪を押したあと、色が白色からピンク色に戻るまで3秒以上かかる。
  • 部分的あるいは全身的なけいれんがある
  • 体重減少が3%以上
  • 体温が37度以上である
  • 皮膚に張りがない
  • 意識レベルが低下している

*爪を押してみるとのは「毛細血管再充満時間(CRT)」のチェック。脱水症から血流が不足すると、脳や心臓などの重要な臓器に血液が優先的にまわり、皮膚の血流が減ります。爪を押して血流を制限した後、血流が戻ってピンク色になるまで3秒以上かかる場合、皮膚の血流の減少から脱水症を疑います。

ステップ4 脱水症の確定診断

さらに脱水症の確信を得るために、専門の施設で調べます。採血と採尿。

【脱水症を確信する所見】

  • 尿比重増加
  • 血液濃縮(Hct,alb,Hb,浸透圧・・・)
  • 低血圧

ステップ1 「かくれ脱水」のリスク保有の有無(健康な時に評価)

更新日:2012/6/24

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