脱水かも? エピソードでわかる高齢者の脱水 その原因と対策

夏の熱中症、冬の感染性胃腸炎や、風邪などからの発熱による体調不良、お風呂場での事故など、高齢者には、一年を通じて脱水が病気や事故の原因のひとつとなるリスクがあります。高齢者の身体は、加齢とともに変化し、正常な状態でも、少しの変化で脱水症状が現れる可能性を秘めていますし、症状がでると、あっという間に重篤になる危険もはらんでいるのです。普段から脱水への予防に務めると共に、早い段階で脱水からくる身体の変化に対処するのが大切ですが、当事者は脱水に気づきにくいことも事実。
訪問看護、居宅介護支援、訪問介護事業などを通じて、長く高齢者の脱水による体調の変化を身近に見てきた、教えて!「かくれ脱水」委員会の秋山正子委員が、自身の経験から、多くの高齢者の方が、自分に当てはめることができる脱水エピソードをピックアップ。そのときの適切な対策を加えてまとめました。ときどき見直して、ご自身やそのご家族に活用していただきたいと思います。「あれっ、ちょっとヘン、脱水かも?」そう思ったときが脱水への対処のときです。
監修:株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション 暮らしの保健室室長
認定NPO マギーズ東京 センター長 秋山正子