熱中症と脱水症に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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エピソード2:無意識にぼりぼり肌を掻く。困っているという話を聞きました

歳をとってくると、あそこがかゆい、ここがかゆいと、腕や背中にかゆみを感じる人が多いですね。

「暮らしの保健室」にも、よくそんな相談に見えられます。 掻痒症(そうようしょう)のようなかゆみも、身体の水分不足が原因になっていることがあります。

まず脱水を改善してから普通の水やお湯を

秋山先生の脱水ひとくちメモ

かゆみや皮膚の疾患も、高齢者の場合はその原因の一つに脱水があることを知っておきましょう。なんとなく肌の乾きを感じたら、早め早めに経口補水液など、水分とともに電解質を摂ることをお勧めします。高齢者が体調不良で水分を摂れないときは、周囲の方が、まず経口補水液を飲ませてください。カラダから水分が失われると、血液(血漿)の量が減り、血圧が下がります。すると脳や肝臓・消化器といった臓器を巡る血液量も減り、集中力が低下したり、食欲不振が起こります。少し経口補水液を摂って脱水を改善したあとは、普通にお湯やお水を勧めると、飲んでくれます。

エピソード3:眠っているときに足がつって不安。という相談がありました

眠っているときに、特に朝方ですがふくらはぎがつってしまい、困っているという相談があります。不安になって、眠れなくなる人もいるようです。

相談者相談者には、寝る前に経口補水液を150mlほど摂ってもらったら、改善しました。

秋山先生の脱水ひとくちメモ

夏場に足がつるのは熱中症のⅠ度の症状です。昔の人は「宝水」と言って、枕元に水差しを用意していましたが、寝る前に水分とともに電解質を摂ることで、夜中に「足がつる」ことを防ぐことができます。また経口補水液ならば、水分と電解質をバランスよく含み、「保水力」も優れていますから、眠る前に飲んでも尿意で目覚めることが軽減されます。

エピソード4:夏場、クーラーを嫌がったり、一人だけ長袖をきている高齢者を見かけます

更新日:2016/11/17

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