熱中症と脱水症に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

View52,535

エピソード6:下痢やおう吐のとき、気分が悪くて水分が摂れないという人がいました

下痢やおう吐は、脱水を引き起こします。身体の水分とともに塩分やカリウムなどの電解質を排出しているのです。

ご相談された方は、咽せて飲めないということだったのですが、高齢になるとモノを飲み込む力「嚥下機能」が低下してしまうので、体調を崩すと水分を摂れなくなる方が多いのです。

秋山先生の脱水ひとくちメモ

下痢やおう吐も、急激に身体の水分や電解質を失う脱水です。高齢者は正常な状態でも水分量が少ない、少し脱水状態のようなもの。体調の変化であっという間に重篤になる危険を持っています。

下痢やおう吐をしたときは、経口補水液を1日500㎖を1本ゆっくり少しずつ摂りましょう。ゼリータイプだと、飲みづらい方でも、ゆっくり飲め、身体にも吸収がいいのでお勧めです。いざというときにすぐ摂れるように、普段から常備しておきたいですね。

経口補水液500Ml 経口補水液ゼリータイプ

株式会社ケアーズ
白十字訪問看護ステーション
暮らしの保健室 室長
認定NPO マギーズ東京 センター長

秋山正子(あきやま・まさこ)

東京都新宿区を中心に訪問看護、居宅介護支援、訪問介護事業を展開。2011年7月65歳以上が46%を占める新宿区内の「戸山ハイツ(約5800人在住)」の空き店舗に開設した「暮らしの保健室」では「学校の保健室のように、気軽に立ち寄れる空間」で“相談する主体性”を見守り、寄り添う活動を続けている。「NPO法人白十字在宅ボランティアの会」理事長、「30年後の医療の姿を考える会」会長、厚生労働省「チーム医療の推進に関する検討会」委員、新宿区介護サービス事業者協議会副会長、地域看護業務連絡会委員ほか。著書に、『在宅ケアの不思議な力』(医学書院)、『在宅ケアのつながる力』(医学書院)、『家で死ぬこと、考えたことありますか?』(保健同人社)ほか

ファイルをダウンロード

エピソード6:下痢やおう吐のとき、気分が悪くて水分が摂れないという人がいました

更新日:2016/11/17

こんな記事もおすすめ!