熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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Q4:運送業の方が熱中症や脱水症予防のために、普段から出来ることはありますか?

A4. 自分でできる健康管理が、なにより大切

先にあげた職種の方々だけでなく、運送業のような激しい労働に従事をする人は、個人で熱中症や脱水症の知識を身に付け、それに対処することはもちろん、普段からの健康管理に気をつけておくべきです。

Q5:運送業の方々へ、産業医としての助言をお願いします

A5. 労働後の水分補給に注意。水だけはダメ!アルコールは勿論禁物。

クーラーボックスに備えられた経口補水液

運送業に於いても、企業や管理者の方々は、建設業や製造業と同じように、熱中症・脱水症への対策を徹底していただきたい。出勤時には、体調の観察や脱水への注意喚起とともに、事務所に経口補水液などを常備して、さらに車内にクーラーボックスなどを備えることなどを勧めて欲しいと思います。

また、夏場の労働の後は、基本的に軽い脱水状態=かくれ脱水になっていると考えていいものです。作業後に、作業開始より1.5%より体重が減少していた場合は要注意ですが、ノドが渇いたからといって電解質のない水分だけを飲むのは止めましょう。もちろん、ビールだけを飲んでのどを潤すなことは危険です。帰宅後に脱水状態が進行し、熱痙攣を起こすこともあります。作業の後は、栄養分とともに塩分などの電解質と水分を摂ることが望ましいのですが、「まず水分を」という場合は、経口補水液をお勧めします。

愛知医科大学客員教授
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
エスエル医療グループ栄内科院長

山田琢之(やまだ・たくじ)

名古屋市職員健康管理センター所長、名古屋市役所産業医、愛知医科大学産業保健科学センター助教授などを歴任し、現在は愛知医科大学客員教授、なごや労働衛生コンサルタント事務所長、エスエル医療グループ栄内科院長を務める。医学博士、労働衛生コンサルタント(保健衛生・厚生労働省)、日本産業衛生学会指導医、日本医師会認定産業医。共著に平成25年4月発刊の「産業保健マニュアル」(南山堂:共著)などがある。

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Q3:一方、運送業の現状をどうお考えですか? 代表的な職種の熱中症リスクと
その対処について教えて下さい。

更新日:2019/07/05

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