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熱中症の厳重警戒は「暑さ指数」が28℃からですが、指数が25℃を超える場合は、すでに脱水状態をひきおこす前兆です。「かくれ脱水」になりやすい環境にいるということ。こまめな休息や水分補給を、いつもより心がけてください。高齢者は、屋外での仕事を控えるべきです。
熱中症の予防の基本は脱水症予防から。近年の職場での高齢化や、都市部の環境の激変により、予防対策をしていても脱水状態が進み、熱中症で搬送される例が多発しています。朝食をしっかり摂って、一日の体調管理の基本とするほかに、以下に述べる3つの管理によって、職場での脱水を未然に防ぎ、熱中症対策をおこなってください。
(参考文献:熱中症による経口補水療法のすすめ 監修:災害・救急医療におけるORT研究会)
①屋内に熱や水蒸気の発生源がある場合は、除去、縮小化、密閉化し、屋外では日陰を求め、無い場合は作る。空調やスポットクーラーを置き、温度が28℃以上にならないようにする。
②蒸気や熱気などはフードなどで誘導・排気する。
③太陽の熱など輻射熱は断熱材で遮断する。屋内では 窓にフィルター、すだれやブラインドを設置する。
①作業負担を少なくし、熱い物体や光線から離すか、遮蔽物を設置する。
②休憩は日陰で、風通しの良いところを選び、こまめに取る。
③水分および塩分の補給を計画的におこなう。ナトリウムを含む飲料を摂る。
④とくに発汗が多い場合は、経口補水液を摂取する。⑤服装は、通気性が良い素材の白色系の色を選ぶ。
①睡眠不足や、下痢、発熱による脱水症状がある場合は作業を控える。
②終業後、多量の発汗をともなう活動を避ける。十分な食事、休養、睡眠をとり、その日のうちに体温を下げる。
③高齢者の場合は、体温調節機能が低下していたり、疾患を有している場合が多いために、個人の体調にあわせた対応が必要。医者への相談も。
出典:環境省 平成25年度熱中症対策に係わる地方自治体等担当者向け講習会資料より
更新日:2013/07/20