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脱水への事前の対処がマラソン完走を生む

マラソンレースの楽しみ方、参加する際の心得などをお聞かせください

駿河台大学駅伝部を監督する徳本氏

中村 まったく走っていない人は、いきなり走らずにウォーキングから。週に3回30〜40分程度の早歩きからはじめて、1時間くらいまで増やしていきましょう。もちろん、いきなりフルマラソンの大会にエントリーするのは避けて、5〜10kmの部に出て、次にハーフ。ここまではだいたい楽しくやれます(笑)。そして、ハーフで自信がついたらフルに挑戦して欲しい。フルを完走するためには、1時間程度のランニングを週に3回、数ヶ月のトレーニング期間は必要だと思います。

徳本 走ることに徐々になれていくことが重要ですね。

中村 楽しみ方は人それぞれでしょうが、レースウエアやランニング仲間との交流、レース開催地近くの名所を巡ったり、地元の名産品を味わったりするのも楽しみとなりますよ。もちろん、シリアスに自己の記録向上を楽しまれるのもよいでしょう。

徳本 秋の楽しみかたとしては景色のいいレースを選んで走るというのもいいですね。東京マラソンのように、いつもは走れない公道のような特別な場所を走るという楽しみを上げる方々もいます。
中村先生がいわれるように、レースに参加すると、いろんな人と知り合えますし、知り合った方から走り方の指導を受けたりすることがありますから、自分がレース参加で進歩していくことを楽しめますよ。

中村 いろんな所で仲間ができて、広がっていくのがいい。レースごとに会う友人と再会し、食事する楽しみとかも生まれてくる。仲間と飲む楽しみのために走っている人もいるしね(笑)。

マラソンレースを目指す人たちにメッセージをお願いします

徳本  重要なことは何かが起きてからではなく、起きる前に対処して欲しい。つまり予防を大切に考えて欲しいということです。今日お話ししているようなことを知識として覚え、事前に対処しておけば、もっと楽しいランニングライフが送れると思います。もちろん完走や、よりよい記録にも繋がります。

中村  皆さんそれぞれに目的があってレースを目指されるのでしょう。でも、マラソンは健康にいいことは間違いないですがカラダへの悪影響もあることを理解し、それに対して準備をして臨んで欲しい。ぜひ、個性豊かな各地のレースに参加し、ランナー同士のコミュニケーションを持って、大会を楽しんでください。レースに参加するほど、人生が面白く活発になると思います。

集クリニック 院長
NPO法人日医ジョガーズ連盟(JMJA)理事
医学博士

中村 集(なかむら・しゅう)

集クリニック院長。1980年、東邦大学医学部卒業後、同大橋病院第3外科、同佐倉病院勤務後、一宮温泉病院(山梨県)にて外科診療、訪問診療などの地域医療、回復期リハビリテーション医療に従事。2008年より杉並区で集クリニック開設。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。日本消化器病学会専門医、日本抗加齢医学会専門医。各地のマラソン大会で医療活動を援助するNPO法人日本医師ジョガーズ連盟(JMJA)理事。

駿河台大学駅伝部監督
(株)モンテローザ所属(2015年取材当時)

徳本一善(とくもと・かずよし)

法政大学時代から,大学陸上界を代表する選手として活躍。2003年、2004年、日本選手権男子5000m連覇、2007年東京マラソンで初マラソン5位入賞。2012年駿河台大学駅伝部監督に就任。選手権指導者として多方面で活躍している。

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疲労困憊でゴールした後は、どのような注意が必要でしょうか?

更新日:2019/07/05

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