熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

View24,702

スタート前に、中村先生に聞きました

そもそも日医ジョガーズとは、どんな組織なんですか?

ランニングを愛好する医師・歯科医師からなる集団で、九州地区で1976年に結成された「医師走ろう会」が前身です。1983年に全国組織「日本医師ジョガーズ連盟 (JMJA:Japan Medical Joggers Association)」に発展、その後1999年にはNPO法人に認定されました。現在の会員は400名を超えています。活動としては、それぞれの地域で、イベントや講演会などを通じて生涯スポーツの必要性を説き、日常的な持久運動の意識拡大に努めています。早くから日本各地で開催されているマラソン大会で、共に走りながら医療支援活動をおこなってきましたが、2007年の東京マラソンをきっかけに、一般の市民ランナーにも日医ジョガーズのランニングドクターの存在が広く認知されたと思います。ランニングドクターとは、各種ランニングイベントに一般ランナーとともに参加し、コース内から医療監視をおこない、万が一ランナーの健康上重大な事象に遭遇した場合は、自らのレースを中断あるいは中止してその初期対応に当たる医師ランナーのこと。JMJAによる呼称でJMJAにより商標登録されています。

日医ジョガーズユニフォーム姿の中村先生

出走前、会員みなさんが語り合う風景

脱水などランナーのレース中の健康リスクに、ドクターとしてどのような準備をされているかをお聞かせください

中村先生のウエストポーチ、携帯用マウスやグローブなど,救急グッズがひとまとめに

ランニングをすると体温が上がり、体温を下げるために汗をかき、気化熱を奪います。汗をかくと体液が失われ、失われた水分・電解質の補給を怠ると脱水状態に陥ります。ランニングドクターは脱水になりそうなランナーに事前に注意を促すとともに、脱水で倒れたランナーに対しては、常に電解質を多く含んだ経口補水液などを携帯し給水できるようにしています。また、ランニングドクターとすぐわかるように「医師」「救護」などと記された黄色いビブスを着用し、携帯電話、経口補水液、心肺停止のランナーにマウスツーマウスをおこなうときに使うフェースシールド、感染予防のためのゴム手袋などをポシェットなどに入れて携行します。

走行中、ランニングドクターとして、ランナーの何に注意を払っていますか?

ランニングドクターとしてランナーと並走する中村先生

やはり脱水状態です。ただし、市民マラソンもレースですから、救護する前に、まず声がけをします。走りながら、路上でうずくまっているランナーはもちろん、まっすぐに走れずふらふらしているランナーや、走っては止まりを繰り返しているランナーなどに注視し、まず声をかけて返事ができるようなら、すぐには救護しません。

レース中、どのような水分補給を指導されていますか?

更新日:2016/12/06

こんな記事もおすすめ!