熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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ロードレース流、ウェアと経口補水液の活用法

レース参加前からできる脱水予防や対策は、ありますか?

レース中に経口補水液を飲む山下選手

富和 一般に汗をかいていない人が1時間に1本摂ると、過度に電解質を摂取してしまうので好ましくありません。レース中の選手は大量の発汗で電解質を消費していますので、そのような選手に限っていえば、問題ないと思います。ツール・ド・おきなわのような200kmを走る長距離レースでは、5〜6本飲むこともあるでしょう。飲まなければ、脱水症となって良い順位でゴールできないと思います。

レースでは、必要な水分と電解質が取れないとパフォーマンスがダウンし、負けてしまいます。そういう意味では、水分と電解質の補給は、勝利につながる大事な要素の一つです。また、数日間続くステージレースなどの場合、途中でお腹を下してしまうと翌日からのレースが続行できなくなり負けてしまいます。選手の体調を保つには、電解質及び糖分が含まれ、かつ人間の浸透圧より少し低めの飲み物で腸への吸収を促すことが大事だと思います。その*機能を備えているのが、経口補水液です。

山下 ステージレースは回復が大事です。1日目に脱水症状が起きてしまったら、次の日は本来のパフォーマンスができません。レースは消耗戦なので、いかに早く体力を回復させるかが大事なのです。また、内臓が弱ると、筋肉を回復させることができないので、どんどん疲労がたまってしまいます。吸収の良い経口補水液があれば、内臓を弱らせないので助かります。次のレースまでに回復することで、良いコンディションでレースに出られるわけです。トレーニング中でも同じです。その日のうちに体力が回復しないと、次の日は激しいトレーニングに耐えられない、つまり強くなれないということなのです。

*日本救急医学会の熱中症ガイドライン*には、経口補水液(オーエスワン)が記載されていました。*2015年版

レース前に経口補水液を飲むことは、脱水を防ぐことになりますか?

レース前に経口補水液を飲む山下選手

富和 レース中は大量の発汗によって、ナトリウムやカリウムなどの電解質を消失するので、ウォーミングアップを終えてスタート地点に立った時点で適量の経口補水液を飲んでおくのも有効だと考えています。

スポーツは、いつも脱水に注意!

更新日:2019/07/05

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