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Point 2:レース中にやっておきたいこと

富和先生から完走するための脱水対策ポイント

  • 自分で給水ポイントを確認して給水プランを立てる

これを読んでおくと、自分に置き換えられる? 体験者レポート・その2

自分で給水ポイントを確認して給水プランを立てる

スタート直後の西沢選手と小渡選手 給水ボトルには経口補水液が入っている。

J)さて、レースがいよいよスタート。脱水対策としては何より給水ポイントです。私は今回、70kmクラスでしたので、オフィシャルプログラムで確認した53km地点の給水ポイントまで、500㎖ボトル2本の経口補水液で走り、給水ポイントで水をもらって、経口補水液のオーエスワンにはパウダーがあるので、それを利用するプランでした。

小)去年出場した時は、気温が30度以上ある状況だったので、フレームに固定するボトルに2本、背中のポケットに2本経口補水液を入れて走りました。今年は気温がそれほど高くならないだろうと事前アナウンスされていたので、背中のボトルは1本にして走りました。給水ポイントには、水とスポーツドリンクが用意されているということでしたが、経口補水液を摂りたかったので、少し重いけれど自前で用意したというわけです。140kmクラスへの出場なので、2カ所目の給水ポイントまでは、経口補水液、その後は水とスポーツドリンクで給水するプランでしたね。実際にそのプランどおりで完走出来ました。

西)雨模様だったのでボトル1本に経口補水液を入れることにしました。そして、72kmと123kmの給水ポイントで水かスポーツドリンクを補給するプラン。

J)みなさん、やはり経口補水液の活用をベースにプランを立てたわけですね。

Dr.富和アドバイス②

事故にもつながる脱水を予防する給水計画を立て、脱水症状を感じたらドクターへ

レース中、次の状態には注意して下さい。

・いま走っていた時の記憶が飛んでいる
・フラつきが出る
・なんだか脈が早い感じがする
・いつも走っているよりも異常に多い発汗がある

このような状態では、脱水が進んでいます。

オフィシャルから水分補給のポイントの情報が必ず出ているので、場所の確認をしっかりとする。そして、給水ポイントでどのくらい補給するのか、給水までどれだけ持ってスタートするのか、自分で給水のプランを立てましょう。

持参する水分は、電解質が入ったものが良い。電解質がなくて水だけだと、発汗した際、体のナトリウム・カリウムが薄くなってしまい、カラダが体液をそれ以上薄くしないよう調整します。発汗と排尿に水分を追いやろうとして、ますます脱水状態がひどくなってしまいます。水だけでなく電解質を取ることで水分がカラダに蓄積されるのです。また、筋肉を動かすためにも電解質が必要ですので、特に運動時には水だけではなく電解質を摂取することが大事だと思います。

ニセコクラシックでのドクターカーと富和先生

フラつきに関しては、実際、本人の意識が下がっていたら本人は気づきにくい。ドクターカーや審判車両は、選手の状況を見ていて、おかしいと感じたらその選手を停車させます。また、自分の調子がおかしいなと思ったら手を上げ、近くにいるモト・コミッセール(オートバイに乗った審判)に話しかけることです。ドクターカーまで誘導してくれるか、呼んでくれます。救護車やサグワゴン(選手回収車)などがあり、レースドクターの判断でルールに則した対応ができる状態になっています。

Point 3:レース後にやっておきたいこと

更新日:2019/07/05

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