熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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キャディさんに関してはどうでしょうか?

 キャディさんの仕事は、早朝から勤務し、乗用カートのないコースだと、一日数時間もゴルファーをフォローしながら、重いゴルフバックをカートに積んで歩き続ける重労働です。大量の汗をかくと思っていい。起伏の激しい山間のコースだとなおさらでしょう。

日射しよけのキャディハットをかぶっていますが、危険防止のためにプラスティックのヘルメット仕様になっています。これも熱を放散させないというリスクがありますね。

しかも、接客業という一面も持っていますから気疲れする。水分補給に関してもお客さまを気づかいながらということになりますので、自由に摂りにくい。ゴルファー以上に熱中症リスクがあると思います。

斉藤支配人、現在、どのような脱水症・熱中症への指導や対策をされていますか?

斉藤 最近、夏のラウンドは特に注意するようにお客さんにも当然言っております。去年あたりは、お客さまも暑い日は無理して回らなくなりました。

このカントリー倶楽部は、乗用カートを導入していません。また林間コースでコースの一部に谷がありますから、上りになると、歩きだと、結構厳しいんです。特に夏場は労働条件が厳しいですからね。やっぱり労務管理上の問題も出てきますし、キャディへの熱中症に対する注意指導は、さまざまおこなっています。

昨夏、急激に気温が上昇した日に、数名のキャディがラウンドの途中で少し気分が悪くなり、交代させて病院に行かせたことがありました。そのときからちょうど経口補水液をマスター室の控え場に置いて、いつでも摂れるようにしました。暑くなりそうな日は、朝コースに出る前にすべてのキャディに摂ってもらうようにしています。

 それはいいですね。本来、経口補水液は脱水状態への対処として摂るものですが、大量の汗をかくことが分かっている場合は、早めに対応していた方がいいと思います。

斉藤 休みはありますが、キャディの仕事は毎日のことですので、夏場はだいぶ体力も消耗しますし、睡眠時間の問題とかも注意するように声がけもしています。体調不良や睡眠不足の人が「ちょっと喉が渇いた」といいだしたらもう遅いですから、先に飲ませるようにしています。

斉藤 あとは暑さ指数を参考にするようにしております。WBGT指数計をパッテインググリーン付近に設置し、常に確認し、暑さ指数が31℃を超えたらラウンドの規制をします。超えなくても少し危険だなと感じたら止めるようにしております。去年の例だと、夏だと3分の2は午前のワンラウンドで止めました。

 それは素晴らしい。ここは勇気を持ってお客さまにも理解していただくほうがいい。結局は人もゴルフ場もリスクが低くなる。

キャディの服装については?

更新日:2019/07/05

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