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飛行機の中では、普段あまり飲まない人でも、ついついお酒を飲んでしまいがちです。機内の環境下での脱水に加えて飲酒による利尿作用が起こると脱水リスクは高まります。では水分補給すればいい、ということになりますが、なかなか水分補給が間に合わないもの。最近は、キャビンアテンダントが、お酒を出す時に水分を提供するようになっていますが、それでも間に合いません。できれば機内での飲酒は控えめにすることをお勧めします。
たとえば、エコノミークラスの一番奥(窓側)の人だったら、たくさん水を飲んでトイレへ回数多く行くのは嫌だと思うでしょう。寝ている人がとなりにいたらなおさらです。すると水分を控えてしまう。他人に迷惑をかけるとことを厭う日本人の特徴のひとつですが、高齢者や女性にとくに多い、機内で脱水になる要因です。
機内でついフリーのお酒を飲むことが脱水リスクといいましたが、渡航先においても行動面からのリスクがあります。産業医としての経験から言うと、東南アジア渡航では、ビジネス・観光に関わらず、お酒を飲む機会や、ゴルフなどのスポーツをすることが多いようです。とくにビジネスだと、「よく来た、よく来た」と宴会が続くことがある。宴会が終わったらゴルフが次に来るというパターン。これは、お酒を飲み過ぎて脱水しているところに炎天下でゴルフをしてしまうということ、こういう最悪のパターンがままあります。脱水しやすい環境に行って脱水しやすい行動をとっているということです。
更新日:2017/07/22
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