私たちは、感染性胃腸炎からくる脱水の危険性と、正しい対処法をお伝えします。

冬脱水SOS

かくれ脱水JOURNAL

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その改善方法はシンプルな脱水対策、大きな発見でもあった?

本田:結局、トイレの回数が増えるのは、その摂っている水とミネラルのバランス(組成)が良くないから。バランスが良いものに変えれば必要な水分がきちんと体内に収されトイレの回数は減ります。ですからトイレの回数が多い選手は、水分が体内に吸収されていない可能性を考え、水ではなくこちらにしたほうがいいよとか、ジュースばかり飲んでいると逆に脱水になりやすいこともアドバイスします。

また、スポーツドリンクばかりだとエネルギーは摂れてもミネラルが不足する可能性があることも、伝えます。伝えても理解いただけない選手には、尿を調べていただき、脱水に関連する項目を数値で見せて、理解していただくようにします。

あとは、何をどんなタイミングで摂るかですね。栄養や水分の代謝、吸収には個人差がありますから、その選手の体調を細かく確認しながら身体に合うものを一緒に探ることが大切です。

その中で、恵理さんには様々なものを試してもらいました。日常の食事にもミネラルを入れる工夫をしましたが、いろいろ試した結果、確信的にこれだ! と思ったのは、経口補水療法に用いる経口補水液(本田先生が使ったのは大塚製薬工場のOS-1)。

恵理さんの場合は、ハードな運動に備えて塩分(食塩)だけを摂っていても、カリウム不足は改善されず、トイレの回数が増えたり、“むくみ”が出ている可能性も考えられました。そこで、経口補水液を飲んでみて、トレーニング中の尿の回数が減るかなどを、まず調べてみようと飲んでいただきました。

すると、練習前に平均的に2回行っていたトイレが、1回も行かない日があったり、レース時も、経口補水液を飲んだ日はトイレに行く回数が少なくなり、レースに集中できたという報告がありました。

與那嶺:レース中というよりはレース前後に飲んで、その翌日、レース後の移動とかで飲みました。水だとレース後に飲んだ分だけトイレに行きたくなるんですけど、レース後に経口補水液で水分を摂ると、しっかり全部、足りてなかったのが身体に染みていってくれる感じがして、トイレが全然近くならない。

だから、ちゃんと補水されているんだなというのを実感していましたね。しかも、回復をフォローアップしてくれる感じです。それはありがたい発見でした。レースでの体感としては、やっぱり、脱水にならない。

本田:そうすると、レースの前の日からちゃんと身体の中に水を貯める“貯水”が重要ということですね。アスリートは体水分のセルフマネジメント能力をつけることが、勝利の鍵の1つなのかもしれません。

與那嶺:そうですね、スポンサーの関係でレース中はカロリーの補充ができる飲料にしていますが、今、レース前後は経口補水液をずっと摂っています。500mLをレースの2時間ぐらい前から30分ぐらい前まで、ずっと少しずつ摂って、レース後も500mL程度を摂るようにしています。やっぱり自分の中で定着している感じがすごくする。

本田先生から、今後へのアドバイス

更新日:2019/07/05

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