私たちは、感染性胃腸炎からくる脱水の危険性と、正しい対処法をお伝えします。

冬脱水SOS

かくれ脱水JOURNAL

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本田先生から、今後へのアドバイス

本田:恵理さんの場合、トイレの回数というのは経口補水液での水分補給OS-1で解決されました。しかし、もう1つの課題“むくみ”はそれだけでは解決されませんでした。

そこで、水分補給以外の原因をいろいろ追究したところ、筋肉不足が関わっていることも分かりました。これほど筋肉が少なくてオリンピックに出られているのが不思議なぐらいです。それで、日本にいる間のオフシーズンには、自転車レースに必要な筋肉を付ける筋トレをしていただいて、今はだいぶ筋肉が付いてきていて、見た目も変わってきているんですよ。

與那嶺:これでも、かなり付いてきました(笑)

本田:筋トレを始めたことにより、以前はちょっと猫背気味だった姿勢が、良くなってきています。また、もう1つの課題であった”むくみ”がだいぶ取れてきたたという報告もいただいています。

恐らく、筋肉量が増えて、血液循環が良くなったこと、老廃物を処理する代謝能力等が上がったことが、“むくみ”改善につながり、精神的・身体的に良い影響を与え、パフォーマンス向上につながる好循環を生んだのだと予測しています。

また、今後は、もう少し科学的に分析する視点で、脱水のあるなしで体温がどうなるかなど、新しいデータをうまく取って、恵理さんが最高の状態でオリンピックに臨める指標を一緒に作っていけたらいいなと思っています。その辺りは、基礎体温データを送っていただいて分析していきたいですね。

與那嶺:はい、よろしくお願いします。

慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 順天堂大学医学部非常勤助教 健康科学者 博士(医学)

本田由佳(ほんだ・ゆか)

横浜市生まれ。1997年、順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科卒業後、株式会社タニタにて、女性やアスリートの研究、体組成計や睡眠計の開発を行った。在職中に、東京大学大学院医学系研究科母性看護学・助産学分野客員研究員として、妊娠・出産についても研究。現在は、産科婦人科舘出張佐藤病院の研究コーディネーター、プロスポーツ選手のボディケアスタッフなども務める

(2018年取材当時)

プロサイクリスト 

與那嶺恵理(よなみね・えり)

1991年4月25日、 大阪府堺市生まれ ロードレース、個人タイムトライアル、MTBの全日本優勝者。2014年アジア選手権個人タイムトライアル銀メダル。2016年リオオリンピック ロードレース17位、個人タイムトライアル15位。 Wiggle High5 Pro Cycling所属

(2018年取材当時)

その改善方法はシンプルな脱水対策、大きな発見でもあった?

更新日:2019/07/05

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