私たちは、深刻な脱水状態を防ぐことで、熱中症で搬送される人をゼロにしたい。

STOP 熱中症 教えて!「かくれ脱水」委員会

かくれ脱水JOURNAL

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コロナと熱中症の二重苦 !? 外出時の「3とる」生活で、
ウィズコロナの夏を乗り切れ!

2020年は、新型コロナウイルス感染症対策で外出を自粛したため、身体が暑さに慣れる「暑熱馴化」ができていない人や、水分の貯蔵庫である筋肉が萎縮する傾向の人が多くなっています。また、マスク着用による熱中症リスクは、体内に熱がこもりやすくなるだけでなく、マスク内の湿度が上がり、脱水に気づきにくくなりがちです。残念ながら、気象庁の予報では、2020年の夏は暑くなるという発表もあり、「この夏は、新型コロナと熱中症リスクの高い二重苦の夏」となるかもしれません。

ウィズコロナの夏に、教えて!「かくれ脱水」委員会は、手洗いの徹底や部屋の換気とともに、新たな生活防衛として、「3とる」のある生活を提案します。生活の中で、3つの「とる」を意識して、新型コロナウイルス感染症を予防しつつ、熱中症にならない夏を過ごしてください。 監修:済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 兼栄養部部長 谷口英喜

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ウィズコロナの生活提案
「3とる」生活のススメ

距離を「とる」= 「Keep Distance」

コロナウイルスの感染を防ぐために、人との距離を十分 にとる。

  • ・ なるべく人ごみを避ける生活を
  • ・ 感染予防のためには、できるだけ距離を少なくとも2mとる
  • ・ 運動中は呼吸が激しくなるために、2m以上の距離をとる
  • ・ ウォーキング・ジョギングの場合は、一人または少人数で、人ごみを避けて行う

マスクを「とる」= 「Take off Mask」

屋外で人との距離を2m以上とれている場合は、マスクをとる。

  • ・ 人ごみを避けた場所での散歩などでは、マスクは外す。
  • ・ マスクをした状態での負荷のかかる作業や運動は避け、マスク着用での作業や運動の場合は、人との距離を十分にとりつつ、適宜マスクを外して休息する。
  • ・ 街中でマスクをとれない環境では、夏マスクと呼ばれている、速乾性や通気性、冷却効果のある素材のマスクを着用することも考える。

水分を「とる」= 「Drink water (oral rehydration solution)」

脱水状態は、身体の免疫機能を低下させる。室内でも、屋外でも、意識して水分をとる。

  • ・ マスク着用時は、喉の渇きに気づきにくくなることを自覚し、時間を決めてマスクを外して水分補給を。
  • ・ 1日に3回のバランスのとれた食事を心がける。
  • ・ 活動前に、適切な水分補給と、必要に応じて水分や塩分の補給をできる準備を。終了後の水分補給も忘れずに。
  • ・ 軽い頭痛やめまいを感じたら、すぐに経口補水療法を。まずしっかり飲んで、あとは少しずつ摂って重症化を防ぐ。
  • ・ 脱水対策として、自宅に経口補水液を常備しておく。

熱中症の初期症状と新型コロナウイス感染症の症状はよく似ています。「3とる」生活は、新型コロナ感染症対策で疲弊している救急医療の現場の混乱を防ぎ、守ることにも直結。感染症対策と熱中症対策を両立させて、はじめてのウィズコロナの夏を乗り切りましょう。

済生会横浜市東部病院
患者支援センター長
兼栄養部部長

谷口英喜(たにぐち・ひでき)

専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。
著書「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック 改訂版」
ブログ「谷口ゼミ通信」

更新日:2020/08/07

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