熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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その症状にも、冬の脱水がかくれている?

① 水分摂取の減少

便秘にはさまざまな要因がありますが、その何割かは脱水に要因があると言われています。便秘は、腸管にある内容物をスムーズに体外へ出すための水分が不足することも要因の一つなのです。特に冬になると便秘がちになる人は、普段から脱水傾向があるようです。

便秘を予防するためには、腸管の活動を維持させること。食物繊維を多く含むものを食べること、腸内の細菌を整える乳製品を摂ること、そしてなによりも水分補給が重要です。

但し、水だけを多く飲むと、かえって脱水傾向が助長されることがあるので、要注意。便が硬くなっていると感じるときには、下剤などを服用する前に、経口補水液などで身体の脱水状態を改善していくことも覚えておきましょう。

②ヒートショック時の重体化を左右する?

冬期、寒暖差のある場所への移動では、急激な血管の収縮や弛緩が起こり、血圧の急激な変化は血栓など様々な身体への負担を招きます。それが入浴時の溺死につながることも多いヒートショックです。

とくに高齢者はヒートショックを起こしやすいとされ、東京都の過去10年間の入浴中の死亡者の推移を見ると、その90%程度が65歳以上の高齢者(男性 86.6%、女性93.8%)によることがわかっています。

ヒートショックの予防として、浴室や脱衣所に暖房を入れる、入浴前の浴室に温かいお湯をまくなど寒暖差をなくす対策のほかに、ヒートショックになるかならないかの分水嶺とも言えるのが脱水予防です。

高齢者の場合は、もともと体内の水分が少なくなっているうえ、心地よさからつい長めに入浴する傾向も。そのときに流す大量の汗はもちろん脱水の進行につながります。脱水は、血液の濃度を高め血栓を作りやすくするのです。

冬、ヒートショック予防のために、コップ1杯の水を、入浴の前後に摂ることをお勧めします。コップ一杯の日常習慣が、命を救うことになるかもしれません。

入浴時の死亡者数の推移(東京都福祉保健局:平成22年〜令和1年)

③コタツうたた寝、その後のだるさは脱水?

人間は睡眠中、体温調節の働きが休む(身体の表面の熱放散で、脳や筋肉などの深部の体温が下がる)ようにできています。

コタツは密閉された体温よりも暖かな環境に身体を包み込んでしまうために、そこでうたた寝をしてしまうと体温が上昇し、気づかないうちに大量の汗をかき、脱水が進行するようです。

高齢者だと、脱水は脳梗塞や心筋梗塞など深刻な疾病つながることもあります。こたつの上には果物や水分などを置いて、なるべくこまめに摂るようにしましょう。

座る時間をできるだけ短くしよう!冬の脱水予防に運動

更新日:2020/12/18

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