熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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座る時間をできるだけ短くしよう!冬の脱水予防に運動

心がけることは、1時間に一度、座っていない時間を作ること。ついダラダラしがちな年末年始の長期休暇は、運動なしでの飲み過ぎ食べ過ぎは、実は脱水リスクが高まるということでもあります。日常生活のなかにちょっとだけ工夫した軽い運動が筋力低下と血栓予防に効果的です。


提言 脱水対策のある冬の日常へ。
発熱・下痢・おう吐その他
突然の脱水リスクに経口補水液の常備を!

現在、長く続く外出の自粛で、筋力の低下はもちろん、自炊や自宅飲みの増加でアルコールの量が増え、食事やおやつなど抑えが効かず糖分摂取過多になる人が多くなっていると、医療施設にいて実感しています。

自粛による筋力の低下や脂肪の増加は、身体の水分貯蓄力を減少させ、今年は冬の脱水リスクが増しています。また、長い感染予防へのストレスから、せっかく禁煙していた人が喫煙の再開をしてしまうということも聞きます。喫煙は免疫力の低下を招く大きな要因です。

そもそも冬の脱水は、夏の熱中症へつながる脱水のように、身体に急激な変化がありません。静かにジンワリ、自覚をしないままに脱水は進行し、いつの間にか身体が弱っている、ということが特徴です。

冬に多くなるノロウイルス、ロタウイルスなどの感染性腸炎によるおう吐や下痢で失った水分は、経口補水液で水分と電解質を補う事で脱水の重篤化を防ぐことができます。また風邪、インフルエンザ、そしてコロナウイルスなど、発熱を伴う疾患には、汗による脱水時の対処として経口補水液が役に立ちます。

今年は、新型コロナウイルス感染症予防のため、手洗いやうがいの徹底などから、感染性腸炎やインフルエンザなどの発生が減少していますが、やはり罹患し発症したら一挙に脱水状態が進むことが多いうえ、脱水は身体の免疫力の低下を招きます。

冬の脱水は、気づきが遅いですから、渇きを感じなくとも定期的に水分補給を心がけてください。めまいやこむら返り、だるさなど、軽い脱水の症状を感じたら、対処のために経口補水液を摂れるように、普段からの備蓄もお勧めです 教えて!「かくれ脱水」委員会 副委員長 谷口英喜

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 兼栄養部部長

谷口英喜(たにぐち・ひでき)

専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。
著書「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック 改訂版」 ブログ「谷口ゼミ通信」

その症状にも、冬の脱水がかくれている?

更新日:2020/12/18

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