熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

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体液の摂取バランスが崩れ、不足した状態が脱水です

普段の健康な生活では、体水分の出納バランスが取れているのですが、状況によってこのバランスが崩れる場合があります。

たとえば、気温が高くなったり、運動をして汗をかくと、通常より失われる体液が増えていきます。下痢や嘔吐では、消化液である体液は一挙に失われてしまいます。失われた体水分が補充されず、バランスが崩れた状態が脱水状態です。

普段の健康な生活では、体水分の出納バランスが取れているのですが、状況によってこのバランスが崩れる場合があります。

たとえば、気温が高くなったり、運動をして汗をかくと、通常より失われる体液が増えていきます。下痢や嘔吐では、消化液である体液は一挙に失われてしまいます。失われた体水分が補充されず、バランスが崩れた状態が脱水状態です。


また、カラダの維持機能に支障を来すほど体液が失われた状態が脱水症です。カラダの器官のうち水分を多く必要とする器官である「脳」「消化器」「筋肉」などの臓器や体温調節機能に異常が発生し、これを放置してしまうと生命の危険につながることもあります。

脱水症の目安としては、体重の3〜5%の体水分が失われると軽度、6〜9%減少すると中等度、10%以上失われると重度と判断されています。教えて!「かくれ脱水」委員会が定義している、まだ脱水症の症状が出る前の「かくれ脱水」は、1〜2%減少した状態のことです。

積極的に体水分の出納バランスを意識するQOL生活へ

さて、体液と体水分バランスのことがわかってきたら、もう少し積極的に体水分管理に臨んだ方が健康な生活を維持できると思いませんか?

毎日の水分の出納管理は、栄養やカロリーの管理と同じように、無理なく実行できることです。食事・飲料から、水と電解質を意識して摂る。意識していることで、健康維持につながります。

自然な体水分管理は、1日3度の食事を、栄養バランスよく摂ることです。別のコンテンツ(体水分マネジメントのススメ② 重要な事実。食事で生命維持に必要な水分量の約半分を摂っている?!)に詳しく述べていますが、私たちは1日の生命維持に必要な体水分(水と電解質)の約半分を食事から自然に摂っています。

欠食することで、すぐに体調不良になることはないと考えられますが、ダイエットなどで、食事量を減少させたり、生活習慣から朝食抜きなどを重ねている人は脱水リスクが高まります。

体水分マネジメントという視点では、たとえば、朝食を抜かない。少し飲みすぎて大量に尿が出た日などは、少し多めに水と電解質を摂る。

また、高齢になると食事からの水や電解質の摂取量も少なくなりがちですし、喉の乾きを感じにくくなりますので、飲料からの摂取も不足しがちです。体水分の維持のために、時間を決めて、水と塩分を少しずつ摂ることをスケジュール化しておくこともいいでしょう。

体水分をマネジメントすることは、熱中症や脱水症の対策となることはもちろんですが、QOLを考えた暮らしを送っていくための大切な指針だと考えてほしいものです。

体水分マネジメントという視点では、たとえば、朝食を抜かない。少し飲みすぎて大量に尿が出た日などは、少し多めに水と電解質を摂る。

また、高齢になると食事からの水や電解質の摂取量も少なくなりがちですし、喉の乾きを感じにくくなりますので、飲料からの摂取も不足しがちです。体水分の維持のために、時間を決めて、水と塩分を少しずつ摂ることをスケジュール化しておくこともいいでしょう。

体水分をマネジメントすることは、熱中症や脱水症の対策となることはもちろんですが、QOLを考えた暮らしを送っていくための大切な指針だと考えてほしいものです。

済生会横浜市東部病院
患者支援センター長
兼栄養部部長

谷口英喜(たにぐち・ひでき)

専門は麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理など。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。
著書「[改訂版]イラストでやさしく解説! 「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本」「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック 改訂版」
ブログ「谷口ゼミ通信」

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体水分をマネジメントするという思考を身につけましょう

更新日:2022/05/27

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