熱中症と脱水症状に専門家が発信する正しい情報を!隠れ脱水JOURNAL

View12,384

高齢者の筋力低下が招く 脱水→せん妄→脱水 負のスパイラルを止めろ

コロナ禍のいま、高齢者の間では、運動不足による筋肉量減少や行動自粛のストレスなどで、脱水状態が日常化しているようです。教えて!「かくれ脱水」委員会の委員で、在宅訪問診療を行う髙瀬義昌先生によると、慢性的なストレスで、高齢者(要介護者)も、介護する側も抑うつ状態になりがち。脱水が招く「せん妄*」がきっかけとなり、急速にADL(日常生活動作)が低下する現状があるといいます。高齢者の筋力低下が招く負のスパイラルと、その対策をQ&Aで語ってもらいました。 *せん妄=おもに夜間に錯乱や幻視を起こしたり、不安や恐怖感、あるいは無感動等の症状をおこすこと 監修:教えて!「かくれ脱水」委員会 委員 医療法人社団 至髙会 たかせクリニック理事長 医学博士 髙瀬義昌

続きを読む

高齢者の筋力低下が招く 脱水→せん妄→脱水 負のスパイラルを止めろ

Q1:新型コロナ感染症によって高齢者の臨床現場では何が起こっているのでしょうか?

A:慢性的な運動不足による筋力低下と、新型コロナウイルス感染症の接触リスク回避から、家族も含めた介護者の訪問減少が起こり、高齢者の食欲と飲水機会の減少が顕著になっています。

介護される側も、する側も、抑うつ状態が多く見られ、食欲、買い物や散歩など、あらゆる行動にブレーキがかかってしまった。

そのために、健康状態と要介護状態の中間「フレイル」化が進んでしまっています。これは、脱水リスクが増している状態でもあります。その証左に、冬なのに脱水が原因で起こる高ナトリウム血症がとても多くなっていますね。

これは、筋力が衰えて、ただでさえ少なくなっている高齢者の体内の水分貯蔵量が減少してしまっているからかもしれません。

  • 1
  • 2

Q2:脱水リスクの増加は、高齢者の認知症+せん妄にどのような影響を与えていますか?

更新日:2021/06/18

こんな記事もおすすめ!