私たちは、感染性胃腸炎からくる脱水の危険性と、正しい対処法をお伝えします。

冬脱水SOS

かくれ脱水JOURNAL

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Q 日本サッカー協会が詳細なガイドラインを公開し、すぐに全国へ浸透していったのはどうしてでしょう?

加藤 日本サッカー協会は、早くから、今の会長の田嶋幸三さんが中心となって指導者ライセンス制度を作りました。一番上がS級、その下にA、B、C、D級とクラスがあるのですが、コーチのライセンスをとるためにはどのクラスでも必ず医学の講義を受けることになります。A級まで上がるまでの間に脱水症や熱中症を含めて医学情報の講義をたくさん受け、S級ではJリーガーや日本代表クラスを指導できる人になるための技術的なことに集中。これがサッカーにおいて医学的なアプローチが早い理由のひとつとなっています。加えて、このコーチライセンスを取得した人は必ず何年に何単位と決められた単位を取ってライセンスを更新しなければなりません。この更新のためにいろんな講義を受け、この講義には、技術的な内容だけでなく、医学的な最新知識も含まれています。また、ライセンスを持ったコーチには、日本サッカー協会から『テクニカル・ニュース』という冊子が送られます。その冊子に、今の医学的なトピックスや情報を、私たち研究者の立場で選択して掲載し、全国に広がるライセンスコーチの基準を最新に保つこともできています。

指導者ライセンス制度を使って情報発信と管理ができるのがサッカーの強みだと思います。

Q どのように水分を摂るか、その指導の要点を教えてください

加藤 昔は、サッカーも練習中に水を飲ませない、という時代がありました。でも15年ほど前に、サッカーの小学生の全国大会で熱中症が多発しました。それをきっかけに「水は飲ませよう」となり、ライセンスコーチを通じて全国に広がりました。

2000年の始めぐらいになって、水じゃなくて電解質を含んだスポーツドリンクを推奨するようになってきましたが、育成世代の子どもたちにとっては、価格が高いということと、当時はピッチの芝の管理問題があり、ピッチ上では飲ませることができませんでした。ヨーロッパでは、一般的にピッチ内でスポーツドリンクを飲んでも良いことになっています。現在では、日本サッカー協会がいろんなスタジアムに働きかけて少しずつスポーツドリンクが飲めるスタジアムが増えてきました。

水分補給と身体を冷やす水がサッカーを支えています

更新日:2019/07/05

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