私たちは、感染性胃腸炎からくる脱水の危険性と、正しい対処法をお伝えします。

冬脱水SOS

かくれ脱水JOURNAL

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水分補給と身体を冷やす水がサッカーを支えています

いまサッカーの試合では、スクイズボトルをテープが巻かれているものと巻かれていないものでラベリングし、2種類のスクイズボトルが置かれていることがあります。これは、水と脱水対策の電解質を含んだ飲料水です。選手にとっては、経口補水液やスポーツドリンクばかりでなく、冷水を身体にかけたり、口をゆすぐために水を用意して欲しいという要望があるからです。

Q ガイドラインではWBGT(暑さ指数)31度以上での練習や試合を禁止されていますね

加藤 日本サッカー協会は、過去5年間の時間毎のWBGT平均値を参考に、暑さ指数が31度以上になると予想される日は試合の予定を基本的に入れないようにしています。大会日程をWBGT高値となる時間や場所に予定を立ててはならないというガイドラインです。トップチームの試合だけでなく、育成世代に関わる各地の大会運営者が守るべきことです。これは、選手のことを第一に考え、サッカーを愛する観客や、大会を運営するスタッフのことまでを考えて決めていることです。

実は、WBGTに基づく取り組みは日本サッカー協会の事業部から「こんなのやりたいと思うんだけど」と、僕ら医学委員会へ相談があったのです。もちろん、WBGTに基づく取り組みはやったほうがいいけど、こんなことやったらさまざまな混乱が予想されるし、大変なことになると思っていたのですが、日本サッカー協会側に「選手を守る」という意識が高く実現へと進めてくれました。医学主導で進めたわけではなくて、日本サッカー協会主導です。もう素晴らしいことだと思います。

Q また、ガイドラインには経口補水液の摂取機会や方法も明記されました

加藤 経口補水液とスポーツドリンクは違うという認識は、日本サッカー協会のライセンスコーチなどはみんな持っています。日本サッカー協会のガイドラインを解説する〈FAQ〉には、選手はもちろん、観戦する方々や運営スタッフについても、熱中症の兆候を見つけた場合は「OS-1」をはじめとした市販の経口補水液を躊躇なく使用する旨が書いてあります。

脱水を防ぐだけでなく、パフォーマンスを支える筋肉にも何かしらの効果があるのだと思います。前述したように、サッカーは、90分で体重の2%以上の水分を失うほどの激しいスポーツです。経口補水液は熱中症への対処のためにも必要ですが、脱水状態になっている選手たちのパフォーマンスの維持のため、脱水を管理するものとしても準備することが当たり前になってきました。

育成世代にはまだ高価なものではありますが、もはやとても身近なものですし、私たちも活用を推奨しています。

日本サッカー協会 熱中症対策ガイドライン

日本サッカー協会 熱中症ガイドラインについて〈FAQ〉

脱水を管理して熱中症を防ぎ、パフォーマンスも維持しよう

更新日:2019/07/05

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